中国移動と中国広電が700MHz帯の5G共同整備契約を締結

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China Mobile (中国移動)として事業を行う中国のChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)の子会社で同国のChina Mobile Communication (中国移動通信)とCBN (中国広電)として事業を行う中国のChina Broadcasting Network Corporation (中国広播電視網絡)は第5世代移動通信システム(5G)の共同整備を含めた事業協力契約を締結したと発表した。

China Mobile Communications GroupとChina Broadcasting Network Corporationは2020年5月20日付けで5Gネットワークの共同整備および共有に関して合意に達しており、最終的な契約の締結に向けて協議を進めてきた。

China Mobile Communications Groupは31の一級行政区で子会社を通じて移動体通信事業者(MNO)として携帯通信事業を展開しており、2021年1月26日付けで中間持株会社のChina Mobile Communicationが31の移動体通信事業者を代表してChina Broadcasting Network Corporationと4項目で事業協力契約の締結に至った。

4項目の内容は5Gネットワークの共同構築および共有、5Gネットワークの管理、事業運営、ネットワークの使用料となる。

5Gネットワークの共同構築および共有に関しては、両当事者が共同で700MHz帯の5Gネットワークを構築、更新、改修し、費用は1:1の比率で負担するほか、700MHz帯の5Gネットワークを使用して各自の顧客に携帯通信サービスを提供できる。

伝送路はChina Mobile Communicationが有償でChina Broadcasting Network Corporationに提供するほか、China Mobile Communicationが構築した2.6GHz帯の5Gネットワークを有償でChina Broadcasting Network Corporationと共有する。

700MHz帯と2.6GHz帯の5Gネットワークの共有においては同一の共有技術ソリューションを採用する必要がある。

5Gネットワークの管理に関しては、両当事者が700MHz帯の5Gネットワークについて同等の管理権を有するが、China Mobile Communicationは運用および管理を引き受け、China Broadcasting Network Corporationは運用および管理に係る費用を支払う。

伝送路の管理もChina Mobile Communicationが引き受ける。

無線アクセスネットワークは各社がそれぞれ保有するコアネットワークに接続し、コアネットワークは各社が独自で管理を行う。

事業運営に関しては、第一段階では第2世代移動通信システム(2G)、第4世代移動通信システム(4G)、5Gネットワーク、第二段階では2.6GHz帯の5Gネットワークを有償でChina Broadcasting Network Corporationと共有する場合がある。

700MHz帯の5Gネットワークを大規模に商用化すれば、原則としてChina Mobile Communicationが整備した2Gおよび4Gネットワークは共有の対象外となる。

ほかに製品設計、顧客サービス、各種運営、標準化作業などで協力の強化を図る。

ネットワークの使用料に関しては、第一段階ではネットワーク使用料や管理費などを実際の使用量などに応じて、第二段階では最初の5年間は協議のうえ決定した金額をChina Broadcasting Network CorporationからChina Mobile Communicationに支払う。

原則として対象期間は2021年1月26日から2031年12月31日までとなるが、第一段階は2021年1月26日から2021年12月31日まで、第二段階は2022年1月1日から2031年12月31日までと定めている。

事業協力によって移動体通信事業者として新規参入するChina Broadcasting Network CorporationはChina Mobile Communicationよりより支援を受けられることになる。

China Mobile Communicationはカバレッジの確保に有利でChina Broadcasting Network Corporationが保有する700MHz帯の5Gネットワークを利用できる。