ベトナムのVsmartがスマホ事業を終了、参入から約2年半で撤退

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ベトナムのVingroupは携帯端末とテレビの研究開発および製造を終了すると発表した。

携帯端末とテレビの研究開発および製造はVingroupの子会社でベトナムのVinSmart research and manufactureが担当し、VinSmart research and manufactureはVsmartの商標を使用してスマートフォンをはじめとする携帯端末やスマートテレビを中心としたテレビを展開してきた。

しかし、Vingroupの新たな決定に基づきVinSmart research and manufactureは携帯端末とテレビの研究開発および製造を終了し、自動車と住宅向けスマートソリューションの研究開発に注力するという。

ベトナムの首都・ハノイ市では携帯端末とテレビを製造する工場を所有および運営しており、製品ライフサイクルが終了するまでは携帯端末とテレビの製造を継続するが、携帯端末とテレビの製造を終了後は他製品の製造で活用するほか、一部は外部の提携会社に貸し出す計画である。

VinSmart research and manufactureは2018年12月14日に最初のスマートフォンを発表したが、参入から2年半足らずで撤退を発表することになった。

ベトナムではメーカー別の販売台数の占有率で3位まで上昇したが、低価格帯のスマートフォンが中心となり、中価格帯以上のスマートフォンは販売不振が続いていた。

ベトナム以外の複数の国でもスマートフォンを販売していたが、国際展開は十分な成果を出すことができなかった。

すでに顧客が購入したスマートフォンは顧客が使用しなくなるまで修理などのサポートを提供することを約束しており、ソフトウェアのアップデートも提供する。

Vingroupは世界の自動車市場で競争力を高めるために携帯端末とテレビの研究開発および製造を終了すると説明しており、自動車の研究開発を最優先とする方針を明確化した。

自動車の研究開発および製造はVingroupの子会社でベトナムのVINFAST Trading and Productionが担当しており、特に電気自動車の研究開発を強化している。

これまでに、VingroupおよびVINFAST Trading and Productionは世界で最もスマートかつ最も便利な電気自動車メーカーのひとつになることを目標として掲げている。

携帯端末とテレビからは撤退を決定したが、すでに小売と農業から撤退したほか、航空には参入を断念しており、一連の決定は目標に向けた重要なステップと強調した。

Vingroupは既存の主力事業である不動産と新たに成長を期待する自動車を柱とする考えである。

VinSmart research and manufactureはVingroupの方針に沿って自動車と住宅向けスマートソリューションの研究開発を担当する事業会社として存続する。

特にVINFAST Trading and Productionの自動車に供給するインフォテインメントシステムの開発に注力し、VINFAST Trading and Productionの電気自動車の価値を高めるという。

住宅向けスマートソリューションにはスマートシティ、スマートホームとIoT機器などのエコシステムが含まれており、Vingroupの主力事業の高度化を図る。

また、VINFAST Trading and Productionの研究開発機能はベトナムを含めた世界各地に点在しているが、世界各地の研究開発機能をベトナムに結集し、電気自動車の研究開発を強化するための体制を整備することを決定している。