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タジキスタンのZET-MOBILEが5Gを商用化、タジキスタンでは3社目



タジキスタンの移動体通信事業者(MNO)でZET-MOBILEとして展開するTacomは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2021年5月19日より5Gの提供を開始している。

まずはタジキスタンの首都・ドゥシャンベ市の一部が提供エリアとなる。

具体的にはドゥシャンベ市の91小地区、ルダキ通り、アイニー通り、アフマディー・ドニシュ通りの一部で5Gを利用できる。

5Gを利用するためには5Gに対応したスマートフォンを所有および使用し、Tacomの事務所などで個別に登録する必要がある。

5Gを利用するためにSIMカードの変更は不要で、登録は無料で受け付けている。

5Gの無線方式はNR方式を採用している。

第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。

周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78である。

Tacomで5Gを利用する場合はn78に対応したスマートフォンなどの携帯端末が必要となる。

ただ、5Gの利用可否には多くの要因が影響しており、その要因のひとつとして携帯端末側のソフトウェアの仕様が影響する場合があることも案内している。

ソフトウェアの制御によって製造元のメーカーが認定した移動体通信事業者または仮想移動体通信事業者(MNO)に限りNR方式が有効となる携帯端末も多く、一部のメーカーの携帯端末はソフトウェアのレベルで5Gを無効化していることに留意するよう求めた。

基本的にTacomは携帯端末の販売は行わず、加入者がTacomでn78が有効となる携帯端末を調達する必要がある。

これまで、タジキスタンの移動体通信事業者としてはMegaFonとして展開するTT MobileおよびTcellとして展開するIndigo Tajikistanが5Gを導入している。

そのため、Tacomはタジキスタンの移動体通信事業者としては3番目に5Gを商用化したことになる。

なお、Tacomは長らくオランダに本社機能が所在する英領バミューダ諸島のVEONの子会社で、Tacomに対する持分比率はVEONが98%、タジキスタンのZET Mobileが2%となっていた。

VEONが所有するBeelineの商標を使用して展開していたが、ZET Mobileによる完全子会社に伴いBeelineの使用を終了し、新たな親会社の社名に由来するZET-MOBILEに変更した。

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