米Verizon、Yahoo Mobileの提供を終了
- 2021年06月21日
- 海外携帯電話
米国のVerizon Communicationsの子会社で同国の仮想移動体通信事業者(MVNO)であるVisible ServiceはYahoo Mobileの携帯通信サービスの提供を終了すると発表した。
2021年8月31日までにYahoo Mobileの携帯通信サービスの提供を完全に終了する予定である。
これまで、Yahoo MobileはVerizon Communicationsのメディア部門が所有するYahooの商標を使用した仮想移動体通信事業者として展開してきた。
しかし、Verizon CommunicationsはYahooの商標を含めたメディア部門の売却を決定したため、Verizon Communicationsの子会社としてYahooの商標を使用したYahoo Mobileの提供は終了することになった。
Visible ServiceはYahoo MobileのほかにVisible Wirelessの携帯通信サービスも提供しており、月額料金、音声通話、SMS、データ通信、テザリング機能などをYahoo Mobileと共通の内容で提供するとしてVisible Wirelessへの移行を推奨している。
いずれも米国の移動体通信事業者(MNO)でVerizon Wirelessとして事業を行うCellco Partnershipの回線を使用した仮想移動体通信事業者として提供しているため、移行前後で提供事業者および提供エリアが変わらず、移行時にスマートフォンなど携帯端末の変更は不要である。
なお、Cellco PartnershipもVerizon Communicationsの子会社となっている。
Visible Wirelessでは物理的なSIMカードに加えてeSIMも提供しているが、Yahoo Mobileから移行する場合は物理的なSIMカードを選択するよう案内している。
通信方式は第5世代移動通信システム(5G)のNR方式および第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を利用できる。
周波数はNR方式がFR1のFDDの850MHz帯(n5)、1.7GHz帯(n66)、1.9GHz帯(n2)、FR2のTDDの28GHz帯(n261)および39GHz帯(n260)、LTE方式がFDDの700MHz帯(B13)、850MHz帯(B5)、1.7GHz帯(B4およびB66)、1.9GHz帯(B2)、TDDの3.6GHz帯(B48/CBRS)および5.2GHz帯(B46/LAA)となる。
Yahoo Mobileは2020年3月11日に提供を開始した。
そのため、わずか1年半未満で提供を終了することになる。
2020年10月には最初のオリジナルのスマートフォンとして中国のZTE (中興通訊)製のYahoo Blade A3Yも発売したが、すでに販売を終了している。
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