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スロベニアのTelekom Slovenijeが5Gを高速化



スロベニアの移動体通信事業者(MNO)であるTelekom Slovenijeは第5世代移動通信システム(5G)の通信速度を高速化した。

周波数の追加に伴い2021年6月15日より5Gをアップグレードし、高速で安定したデータ通信を提供すると案内している。

周波数の追加は新たに取得した3.5GHz帯の使用を意味しており、3.5GHz帯の100MHz幅を使用して高速通信を実現する。

通信速度の理論値は下り最大2Gbpsに達するという。

まずはスロベニアの首都・リュブリャナの一部で5Gの通信速度を高速化しており、次はブレッドおよびクラーニの一部でも5Gの通信速度を高速化する計画である。

5Gの導入当初は第4世代移動通信システム(4G)でも使用する2.6GHz帯を使用しており、帯域幅が20MHz幅*2となるため、5Gでも通信速度は4Gと同等にとどまる。

そのため、広い帯域幅を確保した3.5GHz帯の使用の開始に伴い5Gの通信速度を高速化することになった。

5Gの無線方式はNR方式を採用しており、4GのLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。

NR Bandは2.6GHz帯がFR1のn7で、3.5GHz帯がFR1のn78である。

3.5GHz帯では140MHz幅を保有しているが、n78では1搬送波あたりの最大の帯域幅が100MHz幅と規定されているため、まずは100MHz幅で運用するが、将来的にキャリアアグリゲーション(CA)を導入して140MHz幅を使用できるよう高度化すると思われる。

スロベニアでは同国の政府機関で電気通信分野の規制を司るスロベニア通信ネットワークサービス庁(Agency for communication networks and services of Republic of Slovenia)が2021年4月7日から2021年4月16日まで700MHz帯、1.5GHz帯、2.1GHz帯、2.3GHz帯、3.5GHz帯、26GHz帯の周波数を携帯通信向けに割当する周波数オークションを開催した。

Telekom Slovenijeは700MHz帯でFDDの10MHz幅*2とSDLの15MHz幅、1.5GHz帯でSDLの25MHz幅、2.1GHz帯でFDDの20MHz幅*2、3.5GHz帯でTDDの140MHz幅、26GHz帯でTDDの400MHz幅の取得に成功している。

当初より周波数の有効期間は2.1GHz帯が2021年9月22日以降、2.3GHz帯が2022年1月1日以降、ほかの周波数は2021年6月末までに開始する予定と規定されていた。

最終的に2.1GHz帯および2.3GHz帯を除いたすべての周波数は2021年6月15日より有効期間が開始することを2021年6月11日付けで発表した。

そのため、Telekom Slovenijeは3.5GHz帯の有効期間が開始する2021年6月15日より3.5GHz帯の使用を開始することになった。

なお、Telekom Slovenijeは2020年7月23日に5Gを商用化しており、スロベニアで最初に5Gを導入した移動体通信事業者である。

通信設備はスウェーデンのEricssonより調達している。

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