KDDIのIOT完了製品にSmartphone for Snapdragon Insidersを追加
- 2021年09月24日
- Android関連
KDDIは台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)製のスマートフォン「Smartphone for Snapdragon Insiders」をIOT完了製品に追加したことが分かった。
KDDIは同社が運営するau OPEN DEVICE DEVELOPER SITEを通じてIOT完了製品を掲載しており、第5世代移動通信システム(5G)のIOT完了製品として2021年9月22日付けでSmartphone for Snapdragon Insidersを追加した。
型番はZS675KWとなっている。
SIMカードはデュアルSIMかつNano SIM (4FF)サイズに対応しており、KDDIが提供するau Nano IC Card 04で接続確認を行い、音声通話およびデータ通信いずれも対応する。
対応周波数の項目には5GのNR方式、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式の対応周波数を掲載している。
NR方式の対応周波数はサブ6GHz帯のFR1でFDDのn1/n2/n3/n5/ n7/n8/n12/n13/ n14/n18/n20/ n25/n26/n28/ n30/n66/n71、TDDのn38/n40/n41/n48/ n77/n78/n79となる。
ただ、米国(アメリカ)のQualcommが公式ウェブサイトを通じて公開した対応周波数を参照すると、FR1ではFDDのn11/n21、TDDのn42/n43/n46、ミリ波(mmWave)のFR2ではTDDのn257/n258/n260/n261も記載されている。
n257/n258/n260/n261はいずれも公的な認証機関を通じて対応することが確認できており、特にKDDIも含めて日本の移動体通信事業者(MNO)が導入したn257は日本の認証である電波法に基づく工事設計認証でも通過した。
FR2の周波数はいずれも対応することが確実であるため、単純に記載を忘れた状態で公開したと思われる。
一方で、FR1のn11/n21/n42/n43は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)でNR Bandとして定義されていないため、非対応の可能性が高い。
アンライセンスバンドのn46は3GPPで定義されているが、au OPEN DEVICE DEVELOPER SITEに記載されていないFR1の周波数は意図的に記載していないと思われるため、実際は非対応となる見込み。
そのため、実際はau OPEN DEVICE DEVELOPER SITEに記載されているFR1の周波数とQualcommの公式ウェブサイトに記載されているFR2の周波数に対応すると考えられる。
Smartphone for Snapdragon InsidersはQualcommの完全子会社で米国のQualcomm Technologiesが展開するSnapdragn Insiders向けにASUSTeK ComputerとQualcomm Technologiesが共同で開発したスマートフォンである。
日本では2021年9月25日に発売する。
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