タイのTrueが2021年Q3の業績を発表、5Gは150万件に
- 2021年11月22日
- 海外携帯電話
タイのTrue Corporationは2021年第3四半期の業績を発表した。
2021年9月30日に終了した3ヶ月間となる2021年第3四半期の連結売上高は前年同期比0.5%増の329億6,600万タイバーツ(約1,154億9,683万円)、所有者に帰属する当期純損益は前年同期比679.8%減で6億300万タイバーツ(約21億1,197万円)の赤字となった。
業績の発表に伴い事業分野別の業績も公表している。
携帯通信事業の売上高は前年同期比0.1%増の249億300万タイバーツ(約872億2,136万円)である。
2021年第3四半期は携帯通信事業が全体の75.5%を占めており、業績報告の事業区分を基準として携帯通信事業が最大の規模を有する事業となっている。
携帯通信事業は主に子会社でタイの移動体通信事業者(MNO)であるTrue Move H Universal Communicationおよびタイの仮想移動体通信事業者(MVNO)であるReal Moveが事業会社で免許人となる。
なお、仮想移動体通信事業者であるReal Moveはタイの国有の移動体通信事業者であるNational Telecomの回線を使用する。
2021年9月30日時点の携帯通信事業の事業データも公表している。
携帯通信サービスの加入件数の総数は3,200万件となった。
総数のうちポストペイド回線が1,080万件で33.75%、プリペイド回線が2,120万件で66.25%を占めている。
また、第5世代移動通信システム(5G)の加入件数は150万件に達したという。
5Gの加入件数は伸長しているが、全体の4.69%で依然として5%未満にとどまる。
5Gに関する取り組みも案内しており、すでにタイの1都76県で5Gを利用することができる。
首都・バンコクを中心としたバンコク都市圏では5Gの人口カバー率が98%で、2021年3月31日時点の数値と変わりないが、東部経済回廊では5Gの面積カバー率が98%に達した。
5Gの回線では5G以外の回線と比較してARPUは10%から15%の上昇を期待しているという。
スマートフォンを中心として5Gに対応した携帯端末の取り扱いを拡充し、5Gの普及を推進する計画である。
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