チェコのO2 Czech Republicが3Gを終了
- 2021年12月02日
- 海外携帯電話
チェコの移動体通信事業者(MNO)であるO2 Czech Republicは第3世代移動通信システム(3G)の提供を終了したことが分かった。
2021年5月31日から3Gの停波を開始しており、2021年11月30日に3Gの停波を完了したという。
これにより、2021年11月30日をもって3Gの提供を終了したことになる。
3Gの停波は地域ごとに段階的に実施し、まずはチェコの首都・プラハ市で2021年5月31日、ズリーン州およびオロモウツ州で2021年8月31日、その他の州で2021年11月30日に停波した。
3Gは2005年11月1日に商用化したため、16年1ヶ月にわたり3Gを提供してきたことになる。
3Gの停波に伴い3Gの周波数は第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)の強化に活用する計画という。
3Gの提供を終了後も第2世代移動通信システム(2G)の提供は継続するが、4Gまたは5Gに移行するよう案内している。
4Gを利用するためにはSIMカードと携帯端末の両方が4Gに対応する必要があり、音声通話に対応した携帯端末ではUSSDコードで確認できる。
USSDコードはダイヤル画面を起動して*444*#を入力および発信すると確認が可能である。
4Gに対応したSIMカードであれば5Gも対応するが、5Gを利用する場合は5Gに対応した端末を用意する必要がある。
無線方式は3GがW-CDMA方式で、2GはGSM方式、4GはLTE方式、5GはNR方式を運用している。
W-CDMA方式は2.1GHz帯の周波数で運用してきたため、2.1GHz帯は新たにLTE方式およびNR方式で使用することになる。
なお、NR方式に準拠した5Gは2020年6月17日に商用化しており、周波数は3.5GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78である。
2.1GHz帯でNR方式を導入する場合はNR BandがFR1のn1となる。
チェコの移動体通信事業者としてはVodafone Czech Republicが2021年3月31日をもって3Gの提供を終了し、O2 Czech Republicと3Gの通信設備を共有するT-Mobile Czech Republicも2021年11月30日をもって3Gの提供を終了したことを発表している。
そのため、すべてのチェコの移動体通信事業者が3Gを終了したことになる。
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