楽天モバイル傘下の楽天シンフォニーと米国のAT&Tが協業で合意
- 2022年03月02日
- Rakuten-総合
Rakuten Mobile (楽天モバイル)の完全子会社であるRakuten Symphony (楽天シンフォニー)は米国(アメリカ)のAT&Tの完全子会社で同国のAT&T Communicationsと協業することで合意したと発表した。
Rakuten SymphonyおよびAT&T CommunicationsはRakuten Symphonyが開発を進める通信事業者向けプラットフォームであるSymworldで提供するソリューションの強化に向けて協業することで合意に達したという。
両社の協業では日本でRakuten Mobile、米国でAT&T Communicationsが構築している大規模なネットワークに使用する技術や専門知識などを活用し、プラットフォームを通じてソリューションとして市場展開することを目指す。
すでにAT&T CommunicationsはRakuten SymphonyのSite Managerを導入している。
Site Managerはネットワークを展開するために必要な設計と構築のワークフローを簡素化するSymworldのソリューション群で、無線および有線のネットワークを展開するために要する時間を大幅に短縮できる。
また、両者の合意に基づきAT&T Communicationsが独自に開発したキャパシティプランニング(容量計画)のコア技術であるRANFTとRakuten Symphonyの無線アクセスネットワーク(RAN)の管理ツールであるRAN Commanderを統合し、キャパシティプランニングを行うRAN CommanderにRANFTを新たな機能として組み込むという。
クラウド、オープンアーキテクチャ、ソフトウェアの大規模な導入、サプライヤの多様化など通信業界が変化する中で、Site ManagerはAT&T Communicationsの革新によってさらに強化し、通信事業者のネットワーク計画、導入、運用を支援する計画である。
なお、Rakuten Symphonyは2022年1月4日を効力発生日としてRakuten Mobileを分割会社、Rakuten Symphonyを新設分割設立会社とする新設分割の実行によって法人化した。
本社の所在地は日本で、ほかにシンガポール、インド、欧州(ヨーロッパ)や中東およびアフリカ、米国にも拠点を開設している。
スポンサーリンク