楽天グループが2022年Q2の業績を発表、RMIのローミング費用は減少へ
- 2022年08月10日
- Rakuten-総合
Rakuten Group (楽天グループ)は2022年(2022年12月期)第2四半期の業績を発表した。
2022年6月30日に終了した6か月間となる2022年第2四半期累計の連結売上高は前年同期比12.6%増の8,935億9,800万円、親会社の所有者に帰属する当期損失は前年同期比129.1%増の1,766億1,700万円となった。
モバイルセグメントにおける基地局の整備などで先行投資が継続中のため、前年同期比で赤字幅が大きく拡大したという。
業績の発表に伴いセグメント別の業績も発表している。
モバイルセグメントの2022年第2四半期累計の売上高は前年同期比53.8%増の1,649億8,300万円、セグメント損失は前年同期比31.5%増の2,593億2,800万円となった。
業績報告のセグメント区分はインターネットサービス、フィンテック、モバイルを用意しており、内部取引など調整前のセグメントに係る売上高合計のうちモバイルセグメントは16.6%を占める。
モバイルセグメントは最も規模が小さいセグメントであるが、前年同期比で最も成長率が高いセグメントである。
モバイルセグメントの実績も案内しており、日本国内の携帯通信サービスでは通信料金を無料で提供するキャンペーンを順次終了し、通信料金の支払いを開始した加入者の増加が増収に貢献した。
日本における携帯通信事業は完全子会社のRakuten Mobile (楽天モバイル)が事業会社として行い、第4世代移動通信システム(4G)の品質向上を継続するほか、日本全国で第5世代移動通信システム(5G)の展開も進めるため、減価償却費などの営業費用が引き続き発生する見込みという。
ただ、パートナー回線から楽天回線に切り替えが進み、2022年第1四半期をピークにローミング費用が減少に転じたため、さらなるローミング費用の逓減を見込むと説明している。
実際に四半期単位では2022年第1四半期に赤字幅が頂点に達し、2022年第2四半期は減少に転じた。
なお、パートナー回線はRakuten Mobileとローミング協定を締結したKDDIと同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が整備し、楽天回線はRakuten Mobileが整備を進めている。
2022年4月にはRakuten Mobileの完全子会社であるRakuten Symphony (楽天シンフォニー)が米国(アメリカ)のRobin Systemsを完全子会社化しており、Robin Systemsと協業関係を強化して顧客となる通信事業者に対して顧客価値の向上を図る。
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