Batelco傘下のSure、ガーンジーとジャージーのAirtel-Vodafoneを買収へ
- 2022年10月06日
- 海外携帯電話
バーレーンの移動体通信事業者(MNO)であるBahrain Telecommunications Company (Batelco)は完全子会社を通じてインドのBharti Enterprisesから英国王室属領ガーンジー代官管轄区の移動体通信事業者であるGuernsey Airtelおよび英国王室属領ジャージー代官管轄区の移動体通信事業者であるJersey Airtelを買収すると発表した。
Bahrain Telecommunications Companyはガーンジー代官管轄区で完全子会社のSure (Guernsey)、ジャージー代官管轄区で完全子会社のSure (Jersey)を通じて移動体通信事業者として携帯通信事業を展開している。
Sure (Guernsey)はGuernsey Airtel、Sure (Jersey)はJersey Airtelの株式の全部をBharti Enterprisesの完全子会社でジャージー代官管轄区のBharti Globalから取得して統合する予定である。
2020年12月末時点の加入件数および占有率はガーンジー代官管轄区でSure (Guernsey)が39,469件で55.1%、Guernsey Airtelが17,195件で24.0%、ジャージー代官管轄区でSure (Jersey)が28,894件で23.4%、Jersey Airtelが29,622件で24.0%となっている。
そのため、統合後の占有率はSure (Guernsey)が80%前後、Sure (Jersey)が50%前後に達する見込み。
Bahrain Telecommunications Companyはバーレーン、ガーンジー代官管轄区、ジャージー代官管轄区のほかに子会社や関連会社を通じて世界各地で移動体通信事業者として携帯通信事業を展開している。
子会社としてはヨルダンのUmniah Mobile Companyが同国、モルディブのDhivehi Raajjeyge Gulhun (Dhiraagu)が同国、英国王室属領マン島のSure (Isle of Man)が同地域、英領バミューダのSure (Diego Garcia)が英領インド洋地域、英領フォークランド諸島のSure South Atlanticがフォークランド諸島に加えて英領セントヘレナ・アセンションおよびトリスタンダクーニャで携帯通信事業を行う。
なお、Sure (Diego Garcia)はインド洋地域のうちディエゴガルシア島、Sure South Atlanticはセントヘレナ・アセンションおよびトリスタンダクーニャのうちセントヘレナとアセンション島で営業する。
Bahrain Telecommunications Companyの持分比率はUmniah Mobile Companyが96%、Dhivehi Raajjeyge Gulhunが52%、ほかの移動体通信事業者は完全子会社である。
関連会社としてはSabafonとして展開するイエメンのYemen Company for Mobile Telephonyを通じてイエメンで携帯通信事業を展開している。
Yemen Company for Mobile Telephonyに対するBahrain Telecommunications Companyの持分比率は26.94%となっている。
バーレーンおよびモルディブでは第5世代移動通信システム(5G)を導入しており、Bahrain Telecommunications Companyは世界で11番目に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
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