楽天モバイルと協力するAST SpaceMobile、宇宙ベースの5Gで14Mbpsを達成
- 2023年11月01日
- Rakuten-総合
米国(アメリカ)のAST SpaceMobileは低軌道衛星から構築した携帯通信網のデータ通信で通信速度の新記録を達成したと発表した。
AST SpaceMobileは低軌道衛星から携帯通信網を構築する宇宙ベースの携帯通信の商用化に向けて試験を進めている。
試験用衛星のBlueWalker 3から構築した第5世代移動通信システム(5G)で新たなデータ通信の試験を実施したという。
下りの通信速度は約14Mbpsを達成しており、過去の記録を更新したと案内している。
過去には2023年6月にBlueWalker 3から構築した第4世代移動通信システム(4G)でデータ通信の試験を実施しており、下りの通信速度は10.3Mbpsを記録していた。
2023年6月に実施した試験の記録を更新したことになる。
なお、データ通信の試験は4Gと5Gともに米国のハワイ州で実施しており、5Gはハワイ州のマウイ島で実施したことも公表している。
携帯通信網は標準技術に準拠するため、一般的なスマートフォンで利用できる。
無線方式は4GがLTE方式で、5GがNR方式となる。
米国のAT&Tの完全子会社で同国の移動体通信事業者であるAT&T MobilityおよびフィンランドのNokia Solutions and Networksと協力して試験を実施した。
AT&Tの完全子会社が取得した周波数とAT&T Mobilityの回線を使用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)を構成する通信設備はNokia Solutions and Networksが供給している。
AST SpaceMobileは世界各地の移動体通信事業者と試験を進める計画である。
AST SpaceMobileにはRakuten Group (楽天グループ)も出資しており、日本ではRakuten Groupの完全子会社で移動体通信事業者であるRakuten Mobile (楽天モバイル)と協力する。
Rakuten Mobileとは北海道で試験を実施する計画である。
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