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英Vodafone、NECの5G対応Massive MIMO無線装置を商用展開



英国(イギリス)のVodafone Groupの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるVodafoneは商用環境でNEC Corporation (日本電気)から調達した無線装置の展開を開始したことが分かった。

VodafoneはOpen RANの採用を決定しており、商用環境で本格的にOpen RANを展開することになった。

2023年8月から英国のウェールズおよびイングランド南西部に所在する2,500か所の基地局でOpen RANに対応した通信設備に入れ替えている。

基本的には中国のHuawei Technologies (華為技術)から調達した通信設備がOpen RANに対応した通信設備に入れ替える対象となっている。

Vodafoneが展開するOpen RANには韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)が通信設備を供給したことを正式に発表している。

Samsung Electronicsが供給した通信設備にはMassive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置をはじめとする低帯域および中帯域に対応した無線装置や第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)のマルチ無線アクセス技術(マルチRAT)に対応した仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)ソフトウェアが含まれる。

しかし、VodafoneはOpen RANに対応した通信設備で構成する基地局のアップグレードを発表しており、イングランドのデボン州ではNEC Corporationから調達した無線装置を展開しているという。

NEC Corporationから調達した無線装置は5GおよびMassive MIMOに対応したアンテナ一体型無線装置となる。

アップグレードした基地局はNEC Corporationの無線装置と既存のSamsung ElectronicsのvRANソフトウェアで稼働する。

Open RANに対応した無線装置および制御装置はベンダを問わず組み合わせることができる。

VodafoneはNEC Corporationの無線装置とSamsung Electronicsの仮想化したソフトウェアベースの制御装置を組み合わせて商用環境で運用しており、Open RANの利点を証明すると説明している。

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