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カタール当局が2.6GHz帯のLTEの終了を命令、TDDに切り替え



カタールの政府機関で電気通信分野の規制を司る通信規制庁(Communications Regulatory Authority:CRA)は同国の移動体通信事業者(MNO)であるOoredooおよびVodafone Qatarに対して2.6GHz帯の周波数で運用する第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を終了するよう命令した。

2.6GHz帯はFDDで携帯通信向けに割当しており、OoredooおよびVodafone QatarはBand 7としてLTE方式を運用している。

しかし、通信規制庁は第5世代移動通信システム(5G)の強化を念頭に2.6GHz帯の割当をFDDからTDDに切り替えを決定したため、2.6GHz帯で運用するLTE方式は2025年3月31日までに終了するよう命じることになった。

2.6GHz帯の割当をFDDからTDDに切り替える理由も説明しており、携帯通信サービスのパフォーマンスの向上、周波数の利用の最適化、湾岸諸国全体で調和した周波数の割当などを目的とする。

Band 7は上り2500~2570MHz、下り2620~2690MHzを利用する。

TDDに切り替えて5GのNR方式を導入する場合は2496~2690MHzをFR1のn41として運用できる。

なお、n41は世界的には2.5GHz帯と呼称することも少なくない。

広い帯域幅でn41としてNR方式を運用することで、高速通信を実現できるほか、Band 7の上りと下りの間の周波数も携帯通信で有効活用を見込んでいる。

これまでに、湾岸諸国ではアラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア(KSA)、バーレーンでn41を導入しているため、周波数の割当を周辺国と合わせることにもなる。

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