マレーシア、法的に5G単一卸売網を終了
- 2025年01月12日
- 海外携帯電話
マレーシア政府は第5世代移動通信システム(5G)の単一卸売網を撤回した。
マレーシアの通信大臣は1998年通信マルチメディア法第7条および第8条で規定する権限の行使に基づき2024年12月31日付けで2024年閣僚指令第4号を発行している。
2024年閣僚指令第4号には5G単一卸売網から5Gデュアル網モデルに移行することと、2021年閣僚指令第3号の取消が含まれる。
2021年閣僚指令第3号は2021年5月31日付けで発行しており、マレーシアのDigital Nasionalが全国で5Gインフラストラクチャおよびネットワークの展開を引き受け、卸5G役務を提供する単一の中立当事者となることが規定されている。
そのため、マレーシアではDigital Nasionalが卸売専業の移動体通信事業者(MNO)として唯一の5Gを構築したうえで、既存の移動体通信事業者に卸5G役務を提供する単一卸売網の方式を運用してきた。
しかし、マレーシア政府は第2の5Gを構築する5Gデュアル網モデルに移行することを決定した。
マレーシア政府の決定に従い2024年閣僚指令第4号を発行して2021年閣僚指令第3号の取消による5G単一卸売網の撤回と5Gデュアル網モデルの実装に必要な措置を講じるよう指示することになった。
第2の5Gは既存の移動体通信事業者であるU Mobileが展開を引き受ける。
U Mobileが5Gを構築するまでは実質的に5G単一卸売網の状態は続くが、法的には5G単一卸売網は約3年半で終了した。
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