タイ当局、国境付近の基地局撤去を命令

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タイの政府機関で電気通信分野などの規制を司る国家放送通信委員会(National Broadcasting and Telecommunications Commission：NBTC)は同国の移動体通信事業者(MNO)に対して国境付近で開設した携帯電話の基地局を撤去するよう命令した。

国家放送通信委員会は国境付近の基地局に関して指令を発出している。

指令では国境から50m以内に開設した基地局は原則としてアンテナを完全に撤去する必要があると定めている。

隣国でタイの移動体通信事業者の携帯通信網が使われることを阻止する目的がある。

国境付近で基地局の開設を制限することで、タイの領土内にカバレッジを厳格に制限する。

タイの移動体通信事業者であるAdvanced Wireless Network、True Move H Universal Communication、National Telecomには速やかに国家放送通信委員会の指令に従うことが求められる。

タイでは国境付近の居住地域も多いため、国境付近の居住地域を考慮した例外規定も用意している。

例外規定としてアンテナの設置位置が10mを超えない場合もしくは無線装置を低出力のスモールセルに置き換える場合はアンテナの維持を認める。

ほかに国境から1,000m以内に開設した基地局はアンテナの設置位置を15m以下に抑える必要がある。

国境から3,500m以内に開設した基地局はアンテナの設置位置を30m以下に制限することも規定している。