台湾大哥大が一部エリアにおいてAPT700のLTEサービスで帯域幅を20MHz幅に拡張
- 2015年03月16日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者であるTaiwan Mobile(台湾大哥大)は台湾の一部地域でAPT700 FDDと呼ばれるFDD-LTE 700(B28) MHzにおいて帯域幅を20MHz幅に拡張したことが分かった。
台湾のフォーラムではTaiwan Mobileが20MHz幅で運用していることを示すスクリーンショットが公開されている。
公開されたスクリーンショットではPLMN番号がTaiwan Mobileの466-97、周波数がBand 28、帯域幅が20MHz幅となっている。
中心周波数はダウンリンクが793.0 MHz、アップリンクが738.0 MHzとなることも分かる。
帯域幅は20MHz幅であるため、周波数範囲はダウンリンクが783.0~803.0 MHz、アップリンクが728.0~758.0 MHzとなる。
20MHz幅の運用は一般ユーザでも接続が可能な模様で、宜蘭県冬山郷で確認されたとのことである。
15MHz幅のエリアも報告されていることから、20MHz幅の運用は限定的と思われる。
Taiwan MobileはFDD-LTE 700(B28) MHzの15MHz幅を周波数オークションを経て獲得しており、周波数範囲はダウンリンクが788.0~803.0 MHz、アップリンクが733.0~748.0 MHzである。
ところが、通称Foxconnとして知られるHon Hai Technology Group(鴻海科技集団)とTaiwan Mobileが提携することを発表し、提携の一環としてHon Hai Technology Group傘下のAmbit Microsystems(國碁電子)が保有するFDD-LTE 700(B28) MHzの5MHz幅をTaiwan Mobileに売却することで合意した。
Ambit MicrosystemsはFDD-LTE 700(B28) MHzの10MHz幅を保有しており、周波数範囲はダウンリンクが778.0~788.0 MHz、アップリンクが723.0~733.0 MHzとなっている。
Taiwan Mobileの周波数範囲と隣接する5MHz幅をTaiwan Mobileに売却するため、売却する周波数範囲はダウンリンクが783.0~788.0 MHz、アップリンクが728.0~733.0 MHzとなる。
すなわち、Taiwan MobileがAmbit Microsystemsから5MHz幅を取得後は、Taiwan MobileはFDD-LTE 700(B28) MHzにおいてダウンリンクが783.0~803.0 MHz、アップリンクが728.0~748.0 MHzの連続した20MHz幅で提供できるようになる。
この周波数範囲は宜蘭県冬山郷で確認された周波数範囲と一致しており、すでにAmbit Microsystemsから取得した周波数範囲を含めた20MHz幅で運用していることが分かる。
20MHz幅のエリアで通信速度を測定すると140Mbpsを超えたとの報告が上がっており、15MHz幅の理論値である112.5Mbpsを軽く超える結果を出している模様である。
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