クリミア半島で政府傘下の新キャリアが誕生へ
- 2015年05月10日
- 海外携帯電話
ウクライナ領から独立宣言を経てロシアに編入されたクリミア半島において、新たな移動体通信事業者が誕生する予定であることが分かった。
ロシアに編入されたクリミア半島はクリミア自治共和国とクリミア半島南西部の都市であるセバストポリ連邦市からなり、クリミア自治共和国政府とセバストポリ連邦市政府が移動体通信事業者を立ち上げるという。
クリミア自治共和国政府はKrymtelekomとして、セバストポリ連邦市政府はSevtelekomとして移動体通信事業者を設立する計画とされている。
政府関係者はKrymtelekomとSectelekomの件を認めており、通話料などのプランは統一したものとなり、両社は競争関係になるものではないと明らかにしている。
Krymtelekomはクリミア自治共和国内で事業を展開し、Sectelekomはセバストポリ連邦市内で事業を展開するが、両社を合わせるとクリミア半島全域で事業を展開することになる。
クリミア自治共和国とセバストポリ連邦市では事業を手掛ける会社が異なるものの、利用者はそれの区別なくクリミア半島全域でシームレスに移動体通信サービスを利用できるとのことで、実質的にはクリミア自治共和国政府とセバストポリ連邦市政府が共同で移動体通信事業を手掛けることになる模様である。
周波数の割り当てなどが必要となるため、移動体通信サービスの開始までは4ヶ月程度はかかるとのことで、早ければ2015年9月頃にはクリミア半島で新たな移動体通信事業者がサービスを開始する可能性がある。
なお、クリミア半島ではロシア編入後にウクライナの移動体通信事業者各社は撤退しており、MTS傘下と思われる民間企業のK-Telekomのみが新規参入の移動体通信事業者としてクリミア半島で移動体通信サービスを提供している。
K-TelekomはMTS Ukraineが残した設備を利用しており、ブランド名をWIN mobileとして展開している。
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