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台湾のNCCが亞太電信と國碁電子の合併を承認



台湾の行政機関で電気通信事業などを管轄する国家通訊伝播委員会(NCC)は台湾の移動体通信事業者であるAsia Pacific Telecom(亞太電信)と同じく台湾の移動体通信事業者であるAMBIT Microsystems(國碁電子)の合併を承認した。

Asia Pacific TelecomとAMBIT Microsystemsの統合はAsia Pacific Telecomを存続会社、AMBIT Microsystemsを消滅会社とし、2015年12月末に合併する見通し。

これまで合併案は2度にわたり却下されていたが、3度目の申請でようやく承認されることになった。

LTE用の周波数はAsia Pacific Telecomが700MHz帯(Band 28)の10MHz幅、AMBIT Microsystemsが700MHz帯の5MHz幅と900MHz帯(Band 8)の10MHz幅を保有するため、統合後のAsia Pacific Telecomは700MHz帯の15MHz幅と900MHz帯の10MHz幅を保有することになるが、700MHz帯は5MHz幅のコンポーネント・キャリアと10MHz幅のコンポーネント・キャリアは連続していない。

台湾の規則上はLTE用で1GHz未満の周波数は25MHz幅以下と定められており、統合後のAsia Pacific Telecomは上限を保有することになる。

なお、AMBIT Microsystemsは700MHz幅の10MHz幅を保有していたものの、上限の超過を回避するために5MHz幅を台湾の移動体通信事業者であるTaiwan Mobile(台湾大哥大)に売却した。

AMBIT MicrosystemsはFoxconn Technology Group(鴻海科技集団)傘下の企業で、LTE用の周波数を獲得して移動体通信事業に参入したが、Foxconn Technology Groupの意向でAsia Pacific Telecomと統合する。

Asia Pacific Telecomは役員改選でFoxconn Technology Groupが経営権を掌握しているため、統合が完了すればFoxconn Technology Groupは統合後のAsia Pacific Telecomを通じて移動体通信事業に本腰を入れる。

LTE用の周波数についてはAsia Pacific Telecomが2.6GHz帯の周波数オークションに参加しており、すでに保有している周波数に加えて2.6GHz帯も追加で取得する可能性が高い。

AMBIT Microsystemsの直営店でSIMカードとInFocus M810 VoLTEを入手した思い出は永遠に忘れることはないだろう。

NCC

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