イランでApple製品を販売する複数の店舗が閉鎖、iPhoneは価格が上昇傾向に
- 2016年07月23日
- Apple関連
イランにおいてApple製品を販売する複数の店舗が閉鎖していることがイランメディアの報道で分かった。
これまでにイラン政府は米国のAppleがイランに正規販売チャネルを設けなければApple製品はイラン国内で販売禁止とする意向を表明している。
米国政府による禁輸措置の影響で、一部条件を除いてイランを仕向地として米国企業の製品または米国企業の製品を含む製品を輸出または再輸出することが基本的に禁じられており、当然ながらApple製品は原則としてイランに輸出できない。
しかし、イランでは多くの店舗がAppleの製品を販売しており、すなわち多くのApple製品がイランに密輸されていることになる。
イラン政府は密輸を防止するため、またAppleが正規販売チャネルを設けていないことからイランではAppleによる正規サポートを受けられず、顧客保護の意味合いも込めて、正規販売チャネルを設けなければApple製品の販売を禁止すると説明している。
イラン政府による摘発を逃れるためか、またはイラン政府から圧力がかけられたかは不明であるが、イランの首都・テヘランではApple製品を販売する複数の店舗が閉鎖しているという。
これによりイランではApple製品の入手が困難になると見込まれ、Apple製品の価格が上昇する傾向にあり、Apple製品の中でも特にiPhoneは価格が上昇していると伝えられている。
スマートフォンなどに限定せずApple製品以外も大量の製品がイランに密輸されており、正規サポートが受けられない製品も多いが、イランでもApple製品は人気であり、また米国政府に禁輸措置を緩和させる狙いも含めてイラン政府はApple製品をターゲットにしたと思われる。
あくまでも密輸防止は建前上の理由であり、イラン政府としては米国政府による禁輸措置の緩和で大規模な輸出を再開し、外貨を獲得することが最終的な目的と考えている。
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