台湾の周波数オークションが終了、4G向け周波数を落札した事業者が決定
- 2013年11月01日
- 海外携帯電話
台湾の国家通訊伝播委員会(NCC)が実施していた第4世代移動通信システム(4G)向け周波数帯の競争入札が終了した。
落札総額は1186.5億台湾ドル(約4千億円)で、周波数帯入札としては過去最高となった。
周波数帯はLTE 700(B28) MHzでA1~A4の4ブロック、LTE 900(B8) MHzでB1~B3の3ブロック、LTE 1800(B3) MHzでC1~C5の5ブロック、全周波数帯で計12ブロックが解放された。
落札に成功した企業は既存の移動体通信事業者としては中華電信/Chunghwa Telecom、遠傳電信/Far Eastone Telecommunications、台湾大哥大/Taiwan Mobile、亜太電信/Asia Pacific Telecomの4社、新規参入となる鴻海精密工業/Foxconnグループの國碁電子/Ambit Microsystems、頂新/Tinghsinグループの台湾之星移動電信/Taiwan Star Mobile Communicationの2社で、計6社が4G向け周波数を獲得した。
各企業の獲得周波数帯(ブロック)と帯域幅及び落札額は下記の通りである。
■中華電信/Chunghwa Telecom
LTE 900(B8) MHz (B2ブロック), 10MHz幅, 33.2億台湾ドル
LTE 1800(B3) MHz (C2ブロック), 10MHz幅, 100.7億台湾ドル
LTE 1800(B3) MHz (C5ブロック), 15MHz幅, 256.85億台湾ドル
計 35MHz幅, 390.75億台湾ドル
■遠傳電信/Far Eastone Telecommunications
LTE 700(B28) MHz (A2ブロック), 10MHz幅, 68.1億台湾ドル
LTE 1800(B3) MHz (C3ブロック), 10MHz幅, 127.9億台湾ドル
LTE 1800(B3) MHz (C4ブロック), 10MHz幅, 117.15億台湾ドル
計 30MHz幅, 313.15億台湾ドル
■台灣大哥大/Taiwan Mobile
LTE 700(B28) MHz (A4ブロック), 15MHz幅, 104.85億台湾ドル
LTE 1800(B3) MHz (C1ブロック), 15MHz幅, 185.25億台湾ドル
計 30MHz幅, 290.1億台湾ドル
■國碁電子/Ambit Microsystems (鴻海精密工業/Foxconn)
LTE 700(B28) MHz (A3ブロック), 10MHz幅, 68.1億台湾ドル
LTE 900(B8) MHz (B3ブロック), 10MHz幅, 23.7億台湾ドル
計 20MHz幅, 91.8億台湾ドル
■亜太電信/Asia Pacific Telecom
LTE 700(B28) MHz (A1ブロック), 10MHz幅, 64.15億台湾ドル
計 10MHz幅, 64.15億台湾ドル
■台湾之星移動電信/Taiwan Star Mobile Communiction (頂新/Tinghsin)
LTE 900(B8) MHz (B1ブロック), 10MHz幅, 36.55億台湾ドル
計 10MHz幅, 36.55億台湾ドル
いずれの企業もFDDモードでLTEを提供する予定で、2014年後半にサービスの開始が期待されている。
帯域幅当たりの価格としては世界で最もメジャーなLTE 1800(B3) MHzが最も高く、次いでアジア太平洋地域で広く使われる見通しのLTE 700(B28) MHzとなり、LTE 900(B8) MHzは最も安くなった。
台湾で4G向けに解放された周波数帯は日本でもLTEで使用中もしくは使用予定であり、LTE 700(B28) MHzはNTT docomoとKDDIとeAccessが提供予定、LTE 900(B8) MHzはSoftBankが提供予定、LTE 1800(B3) MHzはNTT docomoとeAccessが提供中である。
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