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韓国のSK Telecomが韓国プロ野球開幕に合わせて球場で5Gトライアルを披露



韓国の移動体通信事業者であるSK Telecomは韓国プロ野球の開幕に合わせて、第5世代移動通信システム(5G)のトライアルを披露すると発表した。

SK Telecomは韓国プロ野球の球団であるSKワイバーンズが本拠地とする仁川SK幸福ドリーム球場に大規模な5Gテストベッドを構築し、5Gスタジアムとして2017年3月31日の開幕戦から2017年4月2日まで5Gのトライアルを披露する。

披露される内容はコネクテッドカー、実感メディアサービス、4Dバーチャルリアリティなどの5Gを活用したサービスで、これまでは研究開発施設で限定的に実証実験を重ねてきた技術やサービスを観戦者が直接的に体験できるとしている。

5Gテストベッドでは28GHz帯を利用して5Gのネットワークを構築しており、1ms以下の低遅延、20Gbpsの超高速通信を実現するという。

28GHz帯は5Gで利用する周波数の有力な候補とされており、日本を含めた世界各地で実証実験などが進められている。

これまでにSK Telecomはドイツの自動車メーカーであるBayerische Motoren Werke (BMW)の韓国法人であるBMW Koreaと共同で5GコネクテッドカーとしてT5を開発しており、開幕戦始球者はT5に乗ってマウンドまで向かう。

5GネットワークとT5を接続し、T5から超高精細な映像を電光掲示板などにリアルタイムで配信する予定である。

1塁側外野席には360ライブVRゾーンを設営し、観戦者は360ライブVRゾーンに設置されたVR機器などを通じて、球場内の様々な場所にある特殊カメラで撮影された映像をリアルタイムで観覧できる。

特殊カメラは捕手、審判、ダッグアウト、VIP席などの位置に設置しており、1塁側外野席にいても様々な目線から試合を観戦するような体験を与える。

また、仁川SK幸福ドリーム球場外の広場には5G体験空間として5Gアドベンチャーを開設し、5Gアドベンチャーでも5Gを活用したサービスを披露する。

5Gアドベンチャーは5Gスタジアムの運営期間と同じく2017年3月31日から2017年4月2日まで運営される。

SK Telecomは「Welcome to 5G Korea」をスローガンとして、5Gの標準化で先導していく方針も明らかにしている。

SK Telecom

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