英国の高級携帯電話メーカーVERTUが経営破綻
- 2017年07月13日
- 海外携帯電話
高級携帯電話メーカーとして知られる英国のVERTUは経営破綻したことが外国メディアの報道で分かった。
これまでよりVERTUは厳しい経営状況が続いており、経営再建に向けてトルコ人投資家がフランスで設立したVERTU AK FRANCEを通じてVERTUを買収したが、VERTUの救済計画に失敗して清算の危機に直面しているという。
トルコ人投資家は債権者に190万英ポンド(約2億7,868万円)を返済して経営破綻を免れようと試みたが、債務額は1億2,800万英ポンド(約187億7,418万円)とされており、英国の高等法院は債務返済の見込みがないとして破産宣告した模様である。
VERTUは英国のチャーチ・クロッカムに製造拠点を所有するが、清算すれば製造拠点で働く約200人が解雇される見込みと伝えられている。
また、英国で携帯電話を製造する企業はVERTUのみであり、VERTUが清算すれば英国で携帯電話を製造する企業が消滅することになる。
トルコ人投資家は引き続きVERTUのブランド、技術、ライセンスなどを所有し、将来的にはVERTUを復活させる意思があるとのことであるが、先行きは不透明である。
VERTUは1998年にNokiaの子会社として設立されたが、2012年10月にはスウェーデンのEQT VIが買収、2015年10月には香港特別行政区のGodin Holdings (国鼎投資)が買収しており、2012年以降は比較的短期間で所有者が入れ替わっていた。
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