スマホ用ディスプレイ横流しでサムスン電子サービスの提携企業社員を逮捕
- 2017年11月29日
- 海外携帯電話
韓国でスマートフォン用のディスプレイを横流しして不当に利益を得たとしてSamsung Electronicsの子会社でアフターサービスなどを手掛けるSamsung Electronics Serviceの提携企業に勤務する複数の従業員が業務上横領などの疑いで逮捕されたことが分かった。
被逮捕者が勤務するSamsung Electronics Serviceの提携企業は韓国全土に56の修理拠点を有する企業で、Samsung Electronics製のスマートフォンの修理などを引き受ける。
ソウル地方警察庁知能犯罪捜査隊の捜査によると、被逮捕者は2016年1月から2017年8月までに6,400枚以上の単純破損ディスプレイを専門業者に転売して不当に利益を得ていたという。
単純破損ディスプレイは表面の強化ガラスのみ破損し、正常に動作するディスプレイを指しており、本来は強化ガラスのみの交換で問題なく使えるため、比較的高価で転売可能とされている。
また、破損したディスプレイはSamsung Electronicsの本社に返却しなければならないが、被逮捕者は専門業者から再利用が困難な廃棄ディスプレイを安価で調達してSamsung Electronicsの本社に返却した模様である。
単純破損ディスプレイは1枚あたり50,000~130,000韓国ウォン(約5,200~13,000円)と高価で転売できる一方、廃棄ディスプレイは1枚あたり5,000~30,000韓国ウォン(約520~3,100円)と安価で調達できるため、単純破損ディスプレイの転売価格から廃棄ディスプレイの調達価格を差し引いた金額が不当に得られる利益となる。
被逮捕者は強化ガラスのみ破損したスマートフォンを持ち込んだ顧客を説得してディスプレイごと交換し、より多くの単純破損ディスプレイを集めたと伝えられている。
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