東京都中野区とJASPASが地域BWAの整備に関する協定を締結
- 2018年03月18日
- Regional BWA
東京都中野区は東京都のJASPASと「地域BWAシステムの整備及び公共サービスに関する協定」を締結したと発表した。
2018年3月8日付けで協定を締結しており、協定に基いてJASPASは中野区内で地域広帯域移動無線アクセス(以下、地域BWA)システムの整備などを行う。
協定の主な内容には、JASPASが災害時における災害情報の提供や平時における地域生活の利便性向上に資する情報提供の基盤を構築すること、JASPASが2018年10月を目途に中野区内で地域BWAシステムを整備してサービスの提供を開始すること、JASPASが地域BWAシステムの整備や運営に関する一切の責任を負うとともに、中野区に対して費用の負担を求めないこと、中野区が地域BWAシステムの整備に可能な限り協力することが含まれている。
活用方針については、中野区の災害対策本部や地域拠点施設などで既存通信の代替手段として活用、中野区の避難所などで誰もが利用できる公衆無線LANとして活用、平時における公衆無線LANなどでの活用に関しては通信テストなどを実施して事業内容や経費などを検討のうえ活用を図るという。
協定の有効期間は1年間で、免許の有効期間内である5年間は1年ごとに延長し、満了時は協定の見直しについて事前に協議するとのことである。
なお、地域BWAの制度に関しては、制度改正によって従来のWiMAX方式より高速な通信速度などを実現する地域BWAの高度化方式の導入が認められ、地域BWAの高度化方式としてTD-LTE方式と高い互換性を有するAXGP方式もしくはWiMAX Release 2.1 Additional Elements方式(以下、WiMAX R2.1 AE方式)の運用が可能となった。
JASPASは地域BWAの制度を活用して東京都目黒区でAXGP方式を導入しており、中野区内でもAXGP方式を導入する見込み。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。