アフリカで携帯電話事業を展開するAirtel Africaにカタール投資庁が出資
- 2019年02月02日
- 海外携帯電話
インドのBharti Airtelは同社の子会社でアフリカにおける移動体通信事業を担う英国のAirtel AfricaがカタールのQatar Investment Authority (カタール投資庁:QIA)より出資を受けると発表した。
Bharti AirtelおよびQatar Investment AuthorityはAirtel AfricaがQatar Investment Authorityより出資を受け入れることで合意したという。
Airtel Africaは新株発行を通じてQatar Investment Authorityより2億米ドル(約219億米ドル)の出資を受け入れる。
なお、Qatar Investment Authorityはカタール政府が所有する政府系ファンドである。
これまでに、Airtel Africaは6社の投資家より12億5,000万米ドル(約1,369億円)の出資も受け入れており、6社にはシンガポールのSingapore Telecommunications (新加坡電信:Singtel/新電信)、シンガポールのTemasek Holdings、米国のWarburg Pincus、SoftBank Groupの全額出資子会社であるSoftBank Group Internationalが含まれている。
既存債務を削減するほか、計画中の新規株式公開(IPO)に先立ち事業拡大のために費やす方針という。
Airtel Africaはアフリカ各国で移動体通信事業を展開しており、参入している国はチャド、コンゴ共和国(コンゴ・ブラザビル)、コンゴ民主共和国(コンゴ・キンシャサ)、ガボン、ケニア、マダガスカル、マラウイ、ニジェール、ナイジェリア、ルワンダ、セイシェル、タンザニア、ウガンダ、ザンビアの14ヶ国となっている。
加入件数では参入している大半の国で上位2社に入り、合計の加入件数は9,100万件に達し、アフリカにおける電気通信事業者グループとしては2位の規模となる。
移動体通信事業の音声通話やデータ通信に加えて、モバイルマネーであるAirtel Moneyの業績も堅調に推移しており、さらなる各事業の成長が期待されている。
デジタルと金融の包括的な取り組みによってアフリカにおける主導的な地位の確立を目指すという。
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