ロシアのRostelecom、Sailfish Mobile OS RUSをAuroraに改称
- 2019年02月08日
- その他スマートフォン
ロシアのRostelecomは携帯端末向けOSであるSailfish Mobile OS RUSの名称をAuroraに改称すると発表した。
Sailfish Mobile OS RUSはロシアのOpen Mobile PlatformおよびVotronが開発を手掛ける携帯端末向けOSである。
Open Mobile PlatformおよびVotronはSailfish OSを開発するフィンランドのJollaとライセンス契約を締結し、Sailfish OSをベースとしてSailfish Mobile OS RUSの開発を進めてきた。
Sailfish Mobile OS RUSはSailfish OSがベースであるが、ロシア向けのカスタマイズが加えられており、Sailfish OSとは異なる携帯端末向けOSとなる。
なお、Open Mobile PlatformはVotronが設立した企業で、VotronはJollaの持株会社で香港特別行政区のSailfish Holdingに少数株主として出資している。
2018年にRostelecomがOpen Mobile PlatformおよびVotronの株式をそれぞれ75%ずつ取得し、Open Mobile PlatformおよびVotronを子会社化した。
これにより、Sailfish Mobile OS RUSの開発はRostelecomの支配下に置かれた。
Rostelecomに対する出資比率はロシアの政府機関である経済開発貿易省(Ministry of Economic Development)傘下の連邦国家資産管理局(Federal Agency for State Property Management)が45.04%、Rostelecomの全額出資子会社でロシアのMOBITELが12.01%、経済開発貿易省が全額出資する政策金融機関のVnesheconombankが3.96%となり、Rosteelcomは直接的または間接的にロシア政府機関が過半以上を保有する国有企業である。
国有企業のRostelecomはSailfish Mobile OS RUSの開発の支配権を握り、Sailfish Mobile OS RUSを事実上のロシア国産の携帯端末向けOSとする方針を打ち出している。
名称をSailfish Mobile OS RUSからAuroraに改称して独自色を強めると思われる。
Auroraは政府機関内や企業内での利用に最適化し、安全性の確保と業務効率の向上を狙うという。
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