ニュージーランドのSpark New Zealandが5Gを商用化
- 2019年11月29日
- 海外携帯電話
ニュージーランドの移動体通信事業者(MNO)であるSpark New Zealandは第5世代移動通信システム(5G)を正式に商用化した。
Spark New Zealandは5Gの正式な商用化に先立ち南島のアレクサンドラで招待された顧客に限定して5Gサービスを提供していたが、2019年11月28日に5Gの商用化を宣言しており、同日より商用の5Gサービスを提供する。
まずは南島の5都市の一部が商用の5Gサービスの提供エリアとなる。
具体的にはウェストポート、トワイゼル、テカポ、ホキティカ、クライドの5都市で、アレクサンドラは含まれていない。
提供エリアは2020年3月までに順次拡大する予定という。
固定通信用途で提供するため、対応端末としては据置型無線LANルータを用意している。
商用の5Gサービスは招待なしで利用できるが、加入の申請時に据置型無線LANルータの設置場所を入力し、設置場所が提供エリア内であれば加入できる。
料金プランは5G Discoverと5G Discover Entertainmentの2種類から選べる。
いずれもポストペイドで、使用した月間データ通信容量に応じて料金が3段階で設定されており、5G Discoverは60GBまでが75ニュージーランドドル(約5,300円)、60GB超から120GBまでが85ニュージーランドドル(約6,000円)、120GB超から600GBまでが95ニュージーランドドル(約6,700円)となる。
また、5G Discover Entertainmentは60GBまでが85ニュージーランドドル、60GB超から120GBまでが95ニュージーランドドル、120GB超から600GBまでが105ニュージーランドドル(約7,400円)に設定されている。
5G Discover EntertainmentはNetflix Standard (HD)とLightbox Standardが付属しており、これが5G Discoverとの相違点である。
具体的な期間は示していないが、5G Discoverもしくは5G Discover Entertainmentに加入すると、期間限定で12ヶ月間にわたり月々の料金から10ニュージーランドドル(約700円)の割引を実施するプロモーションも実施する。
周波数はサブ6GHz帯の2.5GHz帯を使用しており、通信設備はフィンランドのNokiaから調達した。
携帯通信用途では5Gで3.5GHz帯を利用可能となる見込みの2020年7月より5Gサービスを提供する計画である。
Spark New Zealandは5Gでは3.5GHz帯の利用が最も適しており、十分な帯域幅の3.5GHz帯を取得することは重要との認識を示している。
2.5GHz帯を使用した5Gサービスはあくまでもルーラルエリアにおける固定通信用途に限り、本格的な5Gサービスは2020年後半より3.5GHz帯を使用して展開する見込み。
なお、ニュージーランドではこれまでに5Gを商用化した移動体通信事業者はなく、固定通信用途ながらニュージーランドではSpark New Zealandが初めて5Gを商用化したことになる。
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