マカオにおける2020年2月の携帯電話加入件数を公表
- 2020年03月28日
- 海外携帯電話
マカオ特別行政区の政府機関で電気通信分野などの規制を管轄する郵電局(Direccao dos Servicos de Correios e Telecomunicacoes)は2020年2月末における電気通信分野の統計資料を公開した。
携帯電話サービスの加入件数は2020年2月末で2,440,051件となり、前月末の2,551,043件から減少している。
マカオ特別行政区の人口は2019年12月末時点の統計情報ながら約679,600人であるため、おおよその単純計算の人口普及率は約359.04%である。
マカオ特別行政区はSIMカードの自動販売機を通じてマカオ特別行政区境外からの訪問者でも容易にSIMカードを購入できる状況で、境外からの訪問者が短期利用の目的でSIMカードを購入し、離澳してアクティブに使われていない回線まで携帯電話サービスの加入件数に含まれている。
そのため、人口普及率は基本的に無視して問題ないが、マカオ特別行政区におけるSIMカードの購入の容易度を反映していることは分かる。
ただ、2019年12月をピークに携帯電話サービスの加入件数は大幅な減少が連続した。
この背景として、SIMカードの利用に関する実名登録の義務化に伴う新規加入者の減少、封鎖に伴うマカオ特別行政区への入境者自体の大幅な減少などが影響したと考えられる。
一連のマカオ特別行政区の状況を考慮すると、しばらくは加入件数の減少が続く見込み。
携帯電話サービスの加入件数のうち、契約形態などの内訳も公表されている。
第2世代移動通信システム(2G)のポストペイド契約は0件、2Gのプリペイド契約は0件、第3世代移動通信システム(3G)のポストペイド契約は40,919件、3Gのプリペイド契約は31,822件、LTEのポストペイド契約は761,567件、LTEのプリペイド契約は1,605,743件となった。
2GにはGSM方式、3GにはW-CDMA方式およびCDMA2000方式が含まれ、LTEはそのままLTE方式を指している。
統計資料ではLTE方式を第4世代移動通信システム(4G)と分類せずに、LTEとして分類しているため、統計資料の記載に沿って表記する。
すべての携帯電話サービスの加入件数のうち、支払方式別ではポストペイド契約は802,486件で約32.89%、プリペイド契約は1,637,565件で約67.11%である。
通信方式別では2G契約は0件で0%、3G契約は72,741件で約2.98%、LTE契約は2,367,310件で約97.02%となった。
なお、マカオ特別行政区の移動体通信事業者(MNO)としてはCompanhia de Telecomunicacoes de Macau (澳門電訊:CTM)、Hutchison – Telefone (Macau) (和記電話(澳門))、SmarTone – Comunicacoes Moveis (數碼通流動通訊(澳門))、China Telecom (Macau) (中國電信(澳門))の4社が存在し、この4社が集計の対象となる。
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