台湾の遠傳電信が5Gサービスを開始、Xperia 1 IIやAQUOS R5Gなどを用意
- 2020年07月03日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者(MNO)であるFar EasTone Telecommunications (遠傳電信:FET)は第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年7月3日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
5Gサービスに対応した料金プランは月額料金が599台湾ドル(約2,200円)、799台湾ドル(約2,900円)、999台湾ドル(約3,600円)、1,199台湾ドル(約4,400円)、1,399台湾ドル(約5,100円)、1,799台湾ドル(約6,500円)、2,699台湾ドル(約9,800円)の7種類から選べる。
月間データ通信容量は月額料金が安い順に24GB、36GB、60GB、100GB、1,399台湾ドル以上は無制限である。
通信速度は月額料金が1,199台湾ドルまでは最大500Mbps、1,399台湾ドルは最大1Gbps、1,799台湾ドル以上は最大1.5Gbpsとなる。
ほかに音声通話の無料通話分が異なる。
5Gサービスに対応した端末としては5機種のスマートフォンを取り扱う。
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20 5G、Samsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Sony Mobile Communications製のSony Xperia 1 IIは5Gサービスの開始に先立ち販売を開始しており、2020年7月6日からはSHARP製のSHARP AQUOS R5Gの販売も開始する予定である。
SHARP AQUOS R5Gは台湾の移動体通信事業者としてはFar EasTone Telecommunicationsが独占的に取り扱うことが決まっている。
5Gの通信方式はNR方式を採用しており、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
5G向け周波数としてはサブ6GHz帯では3.5GHz帯の80MHz幅およびミリ波(mmWave)では28GHz帯の400MHz幅を保有するが、まずは3.5GHz帯に加えて2.1GHz帯を使用しており、28GHz帯の使用は開始していない。
2.1GHz帯は4G向け周波数として保有し、すでにLTE方式を運用しているが、NR方式とLTE方式で動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装してNR方式も導入することになった。
比較的広い帯域幅を保有する3.5GHz帯で高速通信を提供し、2.1GHz帯でカバレッジを確保する狙いである。
NR Bandは3.5GHz帯がFR1のn78で、2.1GHz帯がFR1のn1となる。
通信設備はスウェーデンのEricssonから調達している。
これまでに、台湾の移動体通信事業者としてはChunghwa Telecom (中華電信)が2020年6月30日、Taiwan Mobile (台湾大哥大)が2020年7月1日に5Gサービスを商用化しており、Far EasTone Telecommunicationsは台湾の移動体通信事業者としては3番目に5Gサービスを商用化した。
台湾には5社の移動体通信事業者が存在するが、このうちFar EasTone Telecommunications、Chunghwa Telecom、Taiwan Mobileは大手3社に数えられ、台湾の大手3社の移動体通信事業者はすべて5Gサービスを導入したことになる。
なお、Far EasTone TelecommunicationsにはNTT DOCOMOが資本参加しており、NTT DOCOMOによる持分比率は4.7%となっている。
Far EasTone Telecommunications
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