Samsung Galaxy Z Fold2 5Gにはミリ波の5Gに対応したモデルを用意

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韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)が開発中のスマートフォン「Samsung Galaxy Z Fold2 5G」にはミリ波(mmWave)の第5世代移動通信システム(5G)に対応したモデルを用意することが分かった。

米国の政府機関で電気通信分野などの規制を司る連邦通信委員会(Federal Communications Commission：FCC)が公開した情報から判明した。

米国向けのSamsung Galaxy Z Fold2 5Gの型番となるSM-F916Uが2020年8月27日付けで連邦通信委員会の認証を通過しており、連邦通信委員会では5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式はNR (FR1, FDD) 1900(n2/n25)/1700(n66)/ 850(n5)/600(n71) MHz, NR (FR1, TDD) 2500(n41) MHz, NR (FR2, TDD) 39000(n260)/28000(n261) MHzで認証を受けた。

標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)ではNR方式の周波数をNR Bandとして定義し、410～7125MHzをFR1、24250～52600MHzをFR2と分類しており、FR2のNR Bandが一般的にミリ波と呼称されている。

n260とn261はFR2となるため、少なくとも米国向けのSamsung Galaxy Z Fold2 5Gはミリ波の5Gに対応することになる。

なお、n260とn261は米国の移動体通信事業者(MNO)が主要都市の一部で導入しており、Verizon Wirelessとして事業を行うCellco PartnershipおよびT-Mobile USAがn260とn261の両方、AT&T Mobilityがn260を商用で運用している。

Samsung Galaxy Z Fold2 5Gは折り畳めるフォルダブルディスプレイを搭載したフォルダブルスマートフォンとなり、Samsung Electronicsは2020年9月1日にSamsung Galaxy Z Fold2 5Gを正式に発表する予定である。

これまで、Samsung Electronicsは5Gに対応したフォルダブルスマートフォンとしてSamsung Galaxy Fold 5G、Samsung W20 5G、Samsung Galaxy Z Flip 5Gを製品化しているが、いずれもミリ波の5Gには非対応となっていた。

Samsung Electronics以外のメーカーもミリ波の5Gに対応したフォルダブルスマートフォンは製品化できていないため、Samsung Galaxy Z Fold2 5Gは商用のフォルダブルスマートフォンとしては初めてミリ波の5Gに対応することになる。

連邦通信委員会