スペインのMovistar、2025年までに3Gサービスを終了へ
- 2020年09月15日
- 海外携帯電話
スペインの移動体通信事業者(MNO)でMovistarとして展開するTelefonica Moviles Espanaは第3世代移動通信システム(3G)を2025年までに終了する計画を明らかにした。
Telefonica Moviles Espanaは2020年9月1日より第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に準拠した5Gサービスを商用化しており、それに合わせて新しい技術の導入は古い技術である第2世代移動通信システム(2G)や3Gの停波と並行して行うと案内している。
2Gに関しては具体的な時期を公表していないが、3Gは2025年までに停波すると明確化した。
2Gは停波の時期を公表していないため、2Gより先に3Gを停波する可能性が高い。
欧州では2Gより先に3Gを停波する計画を示した移動体通信事業者が少なくないため、Telefonica Moviles Espanaも同様と思われる。
Telefonica Moviles Espanaは2GとしてGSM方式を導入し、3GとしてW-CDMA方式を導入しているが、W-CDMA方式に準拠した3Gサービスは2025年末までに提供を終了することになる。
なお、GSM方式は900MHz帯、W-CDMA方式は900MHz帯(Band VIII)および2.1GHz帯(Band I)で運用する。
過去にGSM方式は1.8GHz帯でも運用していたが、1.8GHz帯はすでに第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に転用し、LTE方式と動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装してNR方式も導入している。
2.1GHz帯はW-CDMA方式からLTE方式へ転用を加速しており、W-CDMA方式では900MHz帯より早期に使用を終了する見込みで、1.8GHz帯と同様にダイナミックスペクトラムシェアリングを実装してNR方式の運用も開始した。
900MHz帯はGSM方式で運用していたが、一部の帯域をW-CDMA方式に転用しており、900MHz帯でGSM方式とW-CDMA方式の両方を維持することになる。
なお、Telefonica Moviles EspanaはスペインのTelefonicaの完全子会社である。
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