オランダのVodafone Libertel、NEC製の5G無線機も試験
- 2020年10月21日
- 海外携帯電話
英国のVodafone Groupの関連会社でオランダの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone LibertelはNEC Corporation (日本電気)が開発した第5世代移動通信システム(5G)の無線機も試験で使用することが分かった。
Vodafone LibertelおよびNEC Corporationの英国法人で欧州、中東、アフリカにおける事業を統括するNEC EuropeはVodafone Libertelのオープンかつ仮想化された無線アクセスネットワーク(オープンRAN)で最初の音声通話に成功したと明らかにした。
NEC EuropeはオープンRANの試験の過程で米国のAltiostar Networksを含めた様々な企業のシステムと様々な企業の無線機を統合するという。
試験の一環でNEC Corporationの5Gに対応した無線機も使用する計画である。
Vodafone LibertelはオープンRANの導入によりAltiostar Networksなどの新しいシステムを採用できるようになり、モバイルネットワークの展開の柔軟性が高まると説明している。
なお、Altiostar Networksには傘下に移動体通信事業者のRakuten Mobile (楽天モバイル)を擁するRakuten (楽天)が出資しており、2019年第2四半期末の時点でRakutenによる所有持分比率および議決権比率は50%を超えている。
ただ、Rakutenおよびそのグループ会社がAltiostar Networksの重要な意思決定機関である取締役会を支配していないため、Rakutenの子会社に該当しないと判断して持分法適用会社となっている。
Vodafone LibertelはオランダのVodafoneZiggo Group Holdingの完全子会社で、携帯通信サービスの加入件数は2020年6月30日時点で500万件以上となる。
VodafoneZiggo Group Holdingは英国のVodafone Groupの子会社でオランダのVodafone International Holdingsと英国のLiberty Globalの子会社でオランダのLiberty Global Europe Holdingの経営統合で誕生し、持分比率はVodafone GroupとLiberty Globalがそれぞれ50%ずつである。
Vodafone Libertelは2020年4月28日よりNR方式に準拠した5Gサービスを提供しており、通信設備はスウェーデンのEricssonより調達していることが分かっている。
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