トルコ政府、最大手Turkcellの経営権を取得

トルコ政府はトルコの移動体通信事業者(MNO)であるTurkcell Iletisim Hizmetleriの経営権を事実上取得した。

トルコのTurkey Wealth Fund (以下、TWF)はTurkcell Iletisim Hizmetleriの株式の26.2%に関して取得をすでに完了したという。

持分比率は過半数を大きく下回っているが、15.0%は取締役選任権付きであるため、Turkcell Iletisim Hizmetleriの9名の取締役のうち過半数の5名を選任できるようになった。

TWFはトルコ政府が所有しており、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領が会長、トルコのベラト・アルバイラク財務大臣が副会長を務める。

Turkcell Iletisim Hizmetleriの取締役会を効率的に管理できるようになると説明しており、Turkcell Iletisim Hizmetleriの取締役会を管理する意思を明確化している。

事実上、トルコ政府がTWFを通じてTurkcell Iletisim Hizmetleriの重要な意思決定機関である取締役会を管理し、経営権を取得したことになる。

Turkcell Iletisim Hizmetleriを世界的な企業として成長させる方針で、技術およびデジタル分野でトルコの優位性を次のレベルに引き上げると表明した。

Turkcell Iletisim Hizmetleriは3社の移動体通信事業者が存在するトルコで加入件数を基準として最大手の移動体通信事業者である。

トルコ以外は子会社を通じて複数の国と地域で移動体通信事業者として参入しており、北キプロス、ウクライナ、ベラルーシでも携帯通信事業を行う。

北キプロスではTurkcellとして展開するKibris Mobile Telekomunikasyon、ウクライナではlifecell、ベラルーシではlife:)として展開するBelarusian Telecommunications Networkを通じて携帯通信事業を手掛ける。

なお、Turkcell Iltesim Hizmetleriによる持分比率はKibris Mobile Telekomunikasyonが100%、lifecellが100%、Belarusian Telecommunications Networkが80%となっている。

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