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英国のThree UK、Ericssonの5G基地局を使用開始



英国の移動体通信事業者(MNO)でThreeとして展開するHutchison 3G UKはスウェーデンのEricssonより調達した第5世代移動通信システム(5G)の基地局の使用を開始したと発表した。

Hutchison 3G UKは2019年8月19日に5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスを商用化しており、すでに英国の154の市および町で5Gを整備している。

また、5Gの基地局は800ヶ所以上に設置しているという。

当初より5Gの無線アクセスネットワーク(RAN)は中国のHuawei Technologies (華為技術)から調達してきたが、新たにEricssonから調達した5Gの無線アクセスネットワークも使用を開始した。

まずはイングランドのマンチェスターおよびレディング、スコットランドのグラスゴーでEricssonから調達した5Gの無線アクセスネットワークの稼働を開始したと案内している。

Hutchison 3G UKとEricssonは2020年7月に5Gの商用契約を締結し、5Gの展開および第4世代移動通信システム(4G)の改善で協力することで合意していた。

そのため、Hutchison 3G UKがEricssonから5Gの無線アクセスネットワークを調達することは決定的となっていた。

5Gの商用化から1年近くが経過して新たにEricssonを選定した背景としては、英国政府の決定が影響していると考えられる。

英国政府は2020年1月の時点ではHuawei Technologiesから調達した5Gの通信設備を限定的に使用することを認める方針を示していた。

しかし、2020年7月にはHuawei Technologiesから調達した5Gの通信設備は2020年12月末までに新たな調達を終了し、さらに2027年12月末までに使用を終了するよう規則を定めることになった。

当初の方針を転換してHuawei Technologiesから調達した5Gの通信設備の使用を認めないことになったが、当初の方針でも5GではHuawei Technologiesの通信設備を使用できる割合は上限を35%に設定していたため、その時点でHutchison 3G UKとしてはHuawei Technologiesの代替を模索する必要が生じていた。

そのため、Hutchison 3G UKは内部における検討を経て新たにEricssonを採用したと思われる。

Three UK

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