楽天モバイル、山口県で5G基地局の免許を取得
- 2020年12月11日
- Rakuten-総合
Rakuten Mobile (楽天モバイル)は山口県で第5世代移動通信システム(5G)の無線局免許を取得したことが分かった。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運営する電波利用ホームページに無線局免許を参照すると、Rakuten Mobileは2020年12月4日付けで新たに5Gの無線局免許を取得したことを確認できる。
2020年12月4日付けで取得した5Gの無線局免許数は4局である。
いずれも無線局の種別は基地局で、無線局の目的は電気通信業務用となっている。
送受信所は4局のうち2局が山口県下関市、2局が山口県宇部市で、周波数は下関市と宇部市いずれも3.7GHz帯と28GHz帯が1局ずつとなる。
帯域幅は3.7GHz帯が100MHz幅、28GHz帯が400MHz幅となるが、28GHz帯は1搬送波の帯域幅が100MHz幅で4搬送波を運用できる。
複数の搬送波を束ねるキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した4コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(4CC CA)を実装した場合は28GHz帯で400MHz幅を使用した通信が可能である。
5Gの通信方式は5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を採用し、NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn77、28GHz帯がFR2のn257となる。
基地局はn77がNEC Corporation (日本電気)、n257が米国のAirspan Networksより調達する。
これまでに、Rakuten Mobileは複数の都道府県で5Gの基地局の免許を取得したが、山口県を含めて総務省の中国総合通信局管内の自治体では初めて5Gの基地局の免許を取得した。
なお、中国総合通信局は山口県のほかに鳥取県、島根県、岡山県、広島県を管轄している。
Rakuten Mobileは2020年9月30日の15時30分よりNR方式に準拠した5Gサービスを提供しており、当初の提供エリアは北海道札幌市白石区、埼玉県さいたま市大宮区、東京都世田谷区および板橋区、神奈川県横浜市西区、大阪府大阪市北区、兵庫県神戸市兵庫区の一部に限定されている。
ただ、5Gサービスの提供エリアは2021年3月までに日本全国の47都道府県に拡大する予定という。
そのため、山口県を含めた中国総合通信局の各県でも2021年3月までには5Gサービスの提供を開始する見込みである。
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