NEC、o2 DeutschlandのOpen RAN実証実験のシステムインテグレータに選定
- 2020年12月19日
- 海外携帯電話
NEC Corporation (日本電気)とドイツの移動体通信事業者(MNO)でo2として展開するTelefonica DeutschlandはTelefonica DeutschlandのオープンRANシステムの実証実験においてNEC Corporationがシステムインテグレータに選定されたことを発表した。
Telefonica DeutschlandのオープンRANシステムの実証実験ではすでにドイツのバイエルン州で実施した導通試験に成功しているという。
NEC CorporationはTelefonica Deutschlandのモバイルネットワーク要件に適応して最適化されるようオープンRANアーキテクチャを定義することに貢献していると案内している。
また、ドイツのADVA Optical Networking、米国のAltiostar Networks、米国のGigaTera Communications、米国のIntel、米国のRed Hat、米国のSuper Micro Computer、米国のXilinxなど各分野の先進的な企業と連携してオープンRANシステムの全体設計を行い、各コンポーネントを組み合わせてエンドツーエンドのソリューションを着実に提供できるようシステムインテグレータとしての役割を果たす方針である。
なお、Altiostar NetworksはRakuten (楽天)の持分法適用会社、GigaTera Communicationsは韓国のKMWの子会社、Red Hatは米国のInternational Business Machines Corporation (IBM)の子会社となっている。
Telefonica DeutschlandとしてはNEC Corporationおよびその子会社が保有する専門的な知見に期待感を示しており、革新的なネットワークを実現できる実力を有する信頼できる企業と評価している。
Telefonica GermanyはスペインのTelefonicaの子会社である。
すでに第5世代移動通信システム(5G)も商用化した。
NR方式に準拠した5Gサービスは2020年10月6日より提供を開始しており、ドイツでは3番目に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
5GではコアネットワークをスウェーデンのEricsson、無線アクセスネットワーク(RAN)をEricsson、中国のHuawei Technologies (華為技術)、フィンランドのNokia Solutions and Networksより調達している。
移動体通信事業者がオープンRANシステムを導入することで、NEC Corporationなどが無線アクセスネットワークなどを新たに納入する機会が拡大すると思われる。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。