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サウジアラビアのMobilyが商用環境でミリ波5Gの試験を完了



サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でMobilyとして事業を行うEtihad Etisalat CompanyはフィンランドのNokia Solutions and Networksと協力して商用環境でミリ波(mmWave)の周波数を使用した第5世代移動通信システム(5G)の試験を完了したことが分かった。

Nokia Solutions and Networksが公表しており、Etihad Etisalat CompanyおよびNokia Solutions and Networksは商用環境でミリ波の周波数を使用した5Gネットワークを構築し、技術的な試験を無事に完了したという。

試験はサウジアラビアの首都・リヤド市の中心部で高トラヒックエリアのひとつであるプリンス・ムハンマド・ビン・アブドゥルアジーズ通り(ターリア通り)で実施したことが公表されている。

通信設備はNokia Solutions and Networksが開発および供給したコンパクトなAirScale mmWave Radio (ASMR)を使用した。

Nokia Solutions and Networksは具体的な数値を公表していないが、試験では最高のスループットを達成したという。

また、AirScale mmWave Radioを使用した試験の結果は競技場、商業施設、工業地帯など混雑した地域で大容量通信の需要に対応するためにはミリ波の活用が有効であることを示し、AirScale mmWave RadioはEtihad Etisalat Companyに優れた競争力を提供できると説明している。

Etihad Etisalat Companyはアラブ首長国連邦(UAE)のEtisalatとして事業を行うEmirates Telecommunications Group Companyの関連会社である。

参考までにEtihad Etisalat Companyの主要な株主と持分比率はEmirates Telecommunications Group Companyが27.99%、サウジアラビアの社会保険総合機構(General Organization for Social Insurance:GOSI)が6.9%となっている。

すでにEtihad Etisalat Companyは第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を導入している。

2019年12月23日にサウジアラビアの移動体通信事業者としては3番目に5Gを商用化した。

5Gの商用化当初は固定通信用途に限定して5Gを提供していたが、2020年10月16日より携帯通信用途でも5Gを提供する。

周波数はサブ6GHz帯の3.5GHzを使用しており、NR BandはFR1のn78である。

サブ6GHz帯の5Gの通信設備もNokia Solutions and Networksより調達していることが分かっている。

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