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イスラエルの携帯電話事業者各社、2025年に2Gと3Gを終了へ



イスラエルの移動体通信事業者(MNO)各社は2025年末に第2世代移動通信システム(2G)および第3世代移動通信システム(3G)の提供を終了することが分かった。

イスラエルの政府機関で通信分野の規制を司る通信省(Ministry of Communications)は2025年に2Gおよび3Gを終了するための計画を策定および発表した。

2Gおよび3Gの終了に向けて3段階を設定しており、第4世代移動通信システム(4G)または第5世代移動通信システム(5G)を利用できない携帯端末の輸入および新規接続を段階的に終了し、最終的に2Gおよび3Gを停波する計画である。

第1段階として2022年1月1日以降は4Gまたは5Gを利用できない携帯端末の商用目的の輸入を許可しないため、2022年1月1日以降はイスラエルで正規に流通する4Gまたは5Gを利用できない携帯端末は在庫限りとなる。

当面は5Gを利用できる携帯端末は基本的に4Gにも対応するため、実質的にイスラエルには4Gを利用できない携帯端末を商用目的で輸入することができなくなる。

第2段階として2023年1月1日以降は4Gまたは5Gを利用できない携帯端末をイスラエルの移動体通信事業者が整備した通信網に新規接続することを不可とする。

最終段階となる第3段階は2025年12月31日に2Gおよび3Gを停波し、それに伴い2025年12月31日をもって2Gおよび3Gの提供を同時に終了することになる。

第1段階と第2段階に関しては通信省から移動体通信事業者、輸入業者、小売業者、消費者などすべての関係者に通知する予定で、詳細は改めて説明すると思われる。

通信省は2Gおよび3Gの終了に向けた計画を策定した背景を説明し、技術開発の速度と周波数の不足に対応する目的があり、高度な技術で周波数を活用するという。

イスラエルでは新しい通信技術の導入が遅いことを事実として認めており、意思決定の欠如が原因のひとつで、主要国となるためには明確な意思決定が必要不可欠と判断した。

イスラエルで最初に5Gを商用化した移動体通信事業者はPelephone Communications、Partner Communications、HOT Mobileである。

いずれも2020年9月29日に5Gを商用化したが、5Gを商用化した移動体通信事業者の数を基準として、5Gの商用化は世界で100番目以降と決して早くはない。

特に先端技術大国としては5Gの導入は遅いとも言える。

通信省は現状を十分に理解したうえで2Gおよび3Gを終了する時期を明確に定め、限られた周波数資源を高度な技術に開放する。

特に5Gで周波数を活用することで、より高速なデータ通信などを実現できるため、携帯通信サービスの品質の向上が期待できる。

また、5Gは在宅勤務の環境を改善するほか、小規模な産業や企業、スマートシティ、自律型機器などの開発や成長を促進できると説明している。

5Gの整備を促進して様々な分野で活用することで、イスラエルの産業および経済の発展にも貢献できるという。

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