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楽天モバイル、商用5G網の一部でSA機能の導入を開始



Rakuten Mobile (楽天モバイル)は第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式において一部でスタンドアローン(SA)構成の機能の導入を開始したことが分かった。

Rakuten Mobileは東京工業大学の協力を受けて東京工業大学の大岡山キャンパスにおいてSA構成の5Gでデータ通信の実証を行い、2021年7月4日に成功したという。

NR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成としては単独で動作するSA構成と第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成が規定されている。

導入初期の主流となるNSA構成のOption 3ではコアネットワークは4G向けのEPCを使用し、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を適用してアンカーバンドとして機能するLTE方式と同時通信を行う。

広い帯域幅の周波数を使用することで超高速大容量を実現できるが、低遅延や多数同時接続の実現は難しい。

一方、SA構成ではコアネットワークは5G向けの5GCを使用し、超高速大容量に加えて低遅延や多数同時接続の実現も期待される。

さらに、高度な制御によってエンドツーエンドのネットワークスライシングを実現することで、幅広い用途に合わせた最適な5Gの提供も可能となる。

Rakuten Mobileは東京工業大学の大岡山キャンパスでSA構成に対応した端末を用いてSA構成の5Gでデータ通信の試験を行い、安定したSA構成の5Gの稼働を確認したという。

Rakuten Mobileは5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.7GHz帯およびミリ波(mmWave)の28GHz帯の割当を受けており、3.7GHz帯および28GHz帯いずれも使用を開始している。

NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn77で、28GHz帯がFR2のn257となる。

実証ではサブ6GHz帯の周波数を使用したことを公表しているため、SA構成の5Gはn77で稼働を確認したことが分かる。

また、2021年6月24日からは商用の5Gネットワークの一部でSA構成の機能の導入を開始したことも公表されている。

実証で得られた結果はSA構成の5Gネットワークの品質向上や商用展開に向けた準備に活用する計画である。

なお、Rakuten MobileのSA構成の5Gは完全にクラウドネイティブなモバイルネットワークとしてRakuten Communications Platform (RCP)上で稼働しているという。

Rakuten Mobile

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