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韓国のKT Corporationが5G NRのSA構成を商用化、韓国では初めて



韓国の移動体通信事業者(MNO)であるKT Corporationは第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式でスタンドアローン(SA)構成を商用化した。

KT Corporationは2021年7月15日にSA構成のOption 2を商用化しており、5G単独モードとしてSA構成の5Gを提供する。

まずは韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のスマートフォンであるSamsung Galaxy S20 5G、Samsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5GでSA構成を利用できる。

型番の末尾がNかつCSCがKTCとなるKT Corporation向けの個体に対して2021年7月15日よりSA構成に対応するためのソフトウェアのアップデートを提供しているため、SA構成を利用する場合はあらかじめソフトウェアのアップデートを適用する必要がある。

携帯端末メーカーと協力してSA構成で利用できる機種を順次拡大する方針という。

KT Corporationは2019年4月5日に5Gを商用化した。

無線アクセスネットワーク(RAN)構成は当初より第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3で運用してきた。

NSA構成のOption 3ではコアネットワークは4G向けのEPCを使用しており、広い帯域幅を使用して5Gの特徴のひとつである超高速大容量は実現できるが、ほかの5Gの特徴である低遅延高信頼、同時多接続、ネットワークスライシングなどは実現できない。

NR方式が単独で動作するSA構成のOption 2ではコアネットワークは5G向けの5GCを使用し、低遅延高信頼、同時多接続、ネットワークスライシングなどの実装も可能となる。

そのため、SA構成の導入に伴い5Gを活用できる機会が拡大すると期待される。

また、LTE方式と連携せずに単独で動作することから、KT CorporationはSA構成を5G単独モードと呼称する。

韓国情報通信技術協会(Telecommunications Technology Association:TTA)がSamsung Galaxy S20+ 5Gを用いてSA構成とNSA構成で使用時間を検証した結果も案内している。

RAN構成以外は同条件で検証したところ、SA構成は13時間38分、NSA構成は12時間32分で、SA構成はNSA構成より8.8%も長く使用できるという。

これまでに、韓国の移動体通信事業者はSA構成を商用化しておらず、韓国の移動体通信事業者としてはKT Corporationが最初に商用化したことになる。

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