米Sprint、2022年6月末に停波

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米国(アメリカ)の移動体通信事業者(MNO)であるSprintは2022年6月30日に停波を完了することが分かった。

米国の移動体通信事業者であるT-Mobile USAがSprintに関する案内を掲載している。

Sprintは第3世代移動通信システム(3G)としてCDMA2000方式、第4世代移動通信システム(4G)としてLTE方式、第5世代移動通信システム(5G)としてNR方式を導入した。

CDMA2000方式とLTE方式を停波する日程を確定および発表しており、CDMA2000方式は2022年1月1日に停波を完了し、LTE方式は2022年6月30日に停波を完了する予定である。

なお、一部の都市で導入したNR方式は2020年5月5日から段階的に停波を進め、2020年7月上旬までに停波を完了している。

そのため、Sprintは2022年6月30日をもって完全に停波し、同日に移動体通信事業者としての事業を終了することになる。

Sprintの携帯通信サービスは2022年6月30日をもって完全に利用できなくなるため、Sprintの加入者に対してはSIMカードを交換してT-Mobile USAに移行するよう求めている。

SprintのCDMA2000方式の加入者に対しては同一または低廉な料金でT-Mobile USAのLTE方式またはNR方式に移行できるオプションを用意する。

すでにSprintの携帯通信サービスは完全に新規加入の受け付けを停止しており、CDMA2000方式は2019年4月30日より新規加入の受け付けを停止し、LTE方式は2020年8月1日より新規加入の受け付けを停止した。

Sprintは2020年4月1日付けで米国のT-Mobile USと経営統合を完了し、法人としてはT-Mobile USの完全子会社であるT-Mobile USAの完全子会社としてSprintが存在する。

T-Mobile USは米国で2社の移動体通信事業者を保有することになるが、Sprintの事業を終了してT-Mobile USAの事業に集中する計画を明確化している。

T-Mobile USAに集中するためにSprintの加入者にはT-Mobile USAに移行するよう推奨しており、Sprintの周波数をT-Mobile USAで使用するなど周波数の再編にも取り組んでいる。

また、T-Mobile USAは同社が運用する第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式および第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式を停波する計画を示しているが、具体的な時期は公表していない。

具体的な時期は決定次第発表する予定である。