楽天モバイル、MNO事業の契約数や人口カバー率が判明
- 2021年08月11日
- Rakuten-総合
Rakuten Group (楽天グループ)の完全子会社であるRakuten Mobile (楽天モバイル)が移動体通信事業者(MNO)として展開する携帯通信サービスの契約数および累計申込数が判明した。
Rakuten Groupは2021年第2四半期の業績を発表しており、業績の発表に伴いRakuten Mobileが移動体通信事業者として展開する携帯通信サービスの契約数および累計申込数の情報を公表している。
契約数は2021年3月時点で289万件となった。
累計申込数は2021年6月時点で442万件に達した。
累計申込数の推移も判明しており、2020年6月には100万件、2020年9月には143万件、2020年12月には201万件、2021年3月には351万件となっている。
累計申込数の増加率は2020年6月から2020年9月が43.0%、2020年9月から2020年12月が40.6%、2020年12月から2021年3月が74.3%、2021年3月から2021年6月が25.9%である。
2020年12月から2021年3月は増加率が高いが、複数の要因が考えられる。
2021年1月29日には2021年4月1日より提供を開始する料金プランとしてRakuten UN-LIMIT VIを発表した。
Rakuten UN-LIMIT VIは1回線目でデータ通信量が1GB以下の月は月額料金が無料となるなど、価格設定に競争力がある料金プランに仕上げられており、Rakuten UN-LIMIT VIの発表直後には申込数が急増したことが分かっている。
また、Rakuten Mobileは2020年4月8日に移動体通信事業者として携帯通信サービスを商用化しており、1年間にわたり月額料金を無料で提供するキャンペーンを展開してきたが、キャンペーンは2021年4月7日をもって新規適用を終了することになった。
キャンペーンの新規適用の終了前には駆け込みで申込数が増加したことも公表している。
そのため、2020年12月から2021年3月は高い増加率を記録したが、その反動で2021年3月から2021年6月は増加率が低下した。
2021年3月時点の契約数と累計申込数には62万件の開きがあるが、これは主に申込完了かつ契約完了前の回線などが含まれると説明しており、2021年3月時点では累計申込数のうち17.7%に相当することが分かる。
Rakuten Mobileが移動体通信事業者として基地局を開設して整備を進める楽天回線の人口カバー率にも言及している。
第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式の人口カバー率は2021年6月時点で90%超に達したという。
2021年夏に96%まで拡大する計画を公表していたが、半導体の供給不足を理由として96%の達成時期は2021年中に変更した。
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