MediaTek、5G対応のDimensity 920とDimensity 810を発表
- 2021年08月15日
- その他モバイル端末
台湾のMediaTek (聯発科技)は携帯端末向けチップセット「MediaTek Dimensity 920」および「MediaTek Dimensity 810」を発表した。
スマートフォンをはじめとした携帯端末向けの第5世代移動通信システム(5G)に対応したチップセットで、いずれも製造プロセスは6nmプロセス技術を採用している。
MediaTek Dimensity 920は64bitに対応したオクタコアのCPUを搭載する。
CPUは動作周波数が最大2.5GHzのArm Cortex-A78と最大2.0GHzのArm Cortex-A55で構成される。
GPUはArm Mali-G68 MC4である。
ディスプレイの解像度はFHD+(2520*1080)まで対応し、リフレッシュレートは最大120Hzとなる。
カメラの画素数は最大で約1億800万画素のシングルカメラまたは2個の約2000万画素のデュアルカメラに対応する。
Bluetooth 5.2および無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz)も利用できる。
MediaTek Dimensity 810は64bitに対応したオクタコアのCPUを搭載しており、動作周波数は最大2.4GHzとなっている。
CPUはArm Cortex-A76およびArm Cortex-A55で構成されている。
GPUはArm Mali-G57 MC2を搭載する。
ディスプレイの解像度はFHD+(2520*1080)まで対応しており、リフレッシュレートは最大120Hzである。
カメラの画素数は最大で約6400万画素のシングルカメラまたは2個の約1600万画素のデュアルカメラとなる。
Bluetooth 5.1および無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)も利用できる。
いずれもマルチモード通信モデムを統合しており、通信方式はNR/LTE/W-CDMA/GSMに対応している。
5Gの無線方式であるNR方式に対応し、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成およびノンスタンドアローン(NSA)構成に対応したデュアルモード5Gとなる。
SA構成はOption 2、NSA構成はOption 3/3a/3xに対応するほか、SA構成における音声通話はVoNR (Voice over NR)やVoLTE (Voice over LTE)に切り替えるEPSフォールバックを利用できる。
FR1の範囲で定義されたサブ6GHz帯の周波数に対応しており、下りと上りいずれも変調方式は256QAMに対応するほか、キャリアアグリゲーション(CA)の搬送波と帯域幅は最大2搬送波かつ最大120MHz幅までとなっている。
MediaTek Dimensity 920やMediaTek Dimensity 810を搭載した最初のスマートフォンは2021年第3四半期に製品化する予定である。
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