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イスラエルの携帯電話事業者CellcomとPartner、同業Xfoneの買収を提案



イスラエルの移動体通信事業者(MNO)であるCellcom IsraelおよびPartner Communicationsは同じくイスラエルの移動体通信事業者であるMarathon (018) Xfoneの買収を提案した。

Cellcom IsraelおよびPartner Communicationsはイスラエルで大手の移動体通信事業者で、それぞれ個別にイスラエルの小規模な移動体通信事業者であるMarathon (018) Xfoneの事業の取得を提案している。

Cellcom Israelは完全子会社でイスラエルの仮想移動体通信事業者(MVNO)であるGolan Telecomを通じて取得する計画である。

一方、Partner Communicationsは2021年9月9日まで有効な提案として1億8,700万イスラエル新シェケル(約64億1,024万円)で取得する計画を提示した。

また、取得後から少なくとも1年間は従業員の70%以上を維持することも表明している。

Marathon (018) Xfoneは経営難に直面していることが分かっている。

イスラエルではCellcom Israel、Golan Telecom、Marathon (018) Xfoneがネットワーク共有契約を締結して無線アクセスネットワーク(RAN)を共有するほか、周波数も共同で取得してきた。

主に大手のCellcom Israelがイスラエル全土で整備した無線アクセスネットワークを小規模な2社が使用する状況となっていた。

Marathon (018) Xfoneは月単位でCellcom Israelに無線アクセスネットワークの使用料を支払う必要があるが、2020年11月16日付けでCellcom Israelは2020年10月の支払分を期限の2020年10月31日までに受領しておらず、即時支払いを要求すると発表した。

さらに2020年12月9日付けでCellcom Israelは2020年11月の支払分も期限の2020年11月30日までに受け取っておらず、ネットワーク共有契約に基づく権利を行使するために行動すると表明していた。

2021年1月31日にはCellcom IsraelがMarathon (018) Xfoneからネットワーク共有契約の破棄に係る通知を受けたことを発表し、Cellcom IsraelによるGolan Telecomの買収はネットワーク共有契約の要件を満たさないとするMarathon (018) Xfoneの主張も公表された。

ただ、Cellcom IsraelはMarathon (018) Xfoneの主張を強く否定するとともに、根拠がなく必要なすべての措置を講じると全面的に対抗する姿勢を示した。

2021年2月8日にはCellcom IsraelがMarathon (018) Xfoneとその所有者に対して未払いの3,400万イスラエル新シェケル(約11億6,550万円)を求めてテルアビブ地方裁判所に訴訟を提起したことを発表している。

このように、Marathon (018) Xfoneは経営が厳しい状況で、同業の大手が事業の取得に関心を示したことになる。

なお、Golan Telecomは移動体通信事業者として携帯通信事業を展開していたが、Cellcom Israelが2020年8月26日にGolan Telecomを完全子会社化した。

そして、Golan Telecomは移動体通信事業者からCellcom Israelの仮想移動体通信事業者となった。

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