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マレーシア国有のDigital Nasional、5G基地局はEricssonを採用



マレーシアのDigital Nasionalは第5世代移動通信システム(5G)の基地局を構成する通信設備をスウェーデンのEricssonから調達することが分かった。

Ericssonは報道発表資料を通じてDigital Nasionalと10年間の契約を締結し、マレーシア全土で5Gの単一卸売網を展開することを発表した。

Ericssonはクラウドネイティブなコアネットワーク、無線アクセスネットワーク(RAN)、Ericssonスペクトラムシェアリングのソフトウェアなど5Gを展開するためのエンドツーエンドのソリューションをDigital Nasionalに供給する計画である。

なお、Ericssonスペクトラムシェアリングは5GのNR方式と第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)に相当する技術となっている。

Ericssonはダイナミックスペクトラムシェアリングを独自にEricssonスペクトラムシェアリングと呼称している。

これまでに、Digital Nasionalは5Gの整備計画を公表しており、初期の段階ではマレーシアの首都・クアラルンプール、行政都市のプトラジャヤ、セランゴール州サイバージャヤで5Gの構築を目指す。

また、2024年までにマレーシア全土で5Gの人口カバー率を80%まで拡大する計画という。

Digital Nasionalはマレーシアの政府機関である財務省(Ministry of Finance)が設立した国有の特別目的事業体である。

マレーシアでは5Gを構築する唯一の移動体通信事業者(MNO)となることが決定している。

マレーシア政府は既存の移動体通信事業者には既存の周波数を使用した5Gの構築を許可しないため、既存の移動体通信事業者はDigital Nasionalから卸提供を受けて加入者に5Gを提供する形態となった。

Digital Nasionalは卸売専業の移動体通信事業者として機能し、既存の移動体通信事業者が直接的な顧客となる。

すでに東南アジアでは主要国で5Gを商用化しているが、マレーシアでは5Gを商用化していない状況で、5Gを商用化する詳細な時期も確定していない。

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