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KDDIと沖縄セルラー電話がn18やn26を導入へ、800MHz帯の5G基地局が技適通過



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。

スウェーデンのEricsson製の基地局「ERS 2250 B18」が2021年9月24日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。

工事設計認証番号は001-A18244である。

特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の33に規定する特定無線設備で、FDD-5G-NR用基地局に該当する。

そのため、第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式に対応した基地局となる。

周波数は800MHz帯に対応しており、中心周波数は867.5MHz、帯域幅は15MHz幅で動作する。

周波数範囲は860~875MHzに対応することになる。

KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が割当を受けた周波数に該当するため、少なくともKDDI向けの基地局であることが分かる。

800MHz帯ではFDDの15MHz幅*2の割当を受けており、周波数範囲は上りが815~830MHz、下りが860~875MHzとなっている。

実際に800MHz帯のNR方式に対応した基地局が工事設計認証を取得したため、将来的に800MHz帯でNR方式を導入するための準備を進めていると考えられる。

なお、15MHz幅*2のうち815~825MHzおよび860~870MHzの10MHz幅*2を第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、825~830MHzおよび870~875MHzの5MHz幅*2を第3世代移動通信システム(3G)のCDMA2000方式で使用している。

LTE方式とNR方式は動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を適用した場合に同じ周波数範囲で共存できるが、CDMA2000方式が存在する限りは15MHz幅*2でNR方式を運用することはできない。

ただ、2022年3月31日をもってCDMA2000方式によるCDMA 1X WINの提供を終了し、CDMA2000方式の停波が決定しているため、CDMA2000方式を停波後はNR方式を15MHz幅*2で運用することが可能となる。

800MHz帯でNR方式を導入する場合はNR BandがFR1のn18またはn26となる見込みである。

800MHz帯のLTE方式はLTE Bandとして18を採用しており、MFBI (Multi Frequency Band Indicator)を適用して26に対応した端末も許容している。

NR方式でも同様にMFBIを適用してn18およびn26の両方を運用する可能性は十分に考えられる。

KDDIから基地局などの通信設備や端末の購入や仕入れを行うOkinawa Cellular TelephoneはEricsson製の基地局を採用しているため、Okinawa Cellular TelephoneもERS 2250 B18を採用すると思われる。

参考までに、すでに製品化したスマートフォンとしては台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)製のSmartphone for Snapdragon Insidersが唯一のn18とn26に対応した機種となっている。

総務省

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