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NTTドコモが700MHz帯で5Gを導入へ、n28に対応した基地局が技適通過



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。

FUJITSU (富士通)製の基地局「BS3201形BDEEX(F)BS3001形700M-RRE2(F)-700M基地局装置」が2021年9月28日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。

工事設計認証番号は001-A18271である。

特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の33に規定する特定無線設備で、FDD-5G-NR用基地局に該当する。

そのため、第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式に対応した基地局となる。

周波数は700MHz帯に対応しており、中心周波数は788MHz、帯域幅は10MHz幅で動作することが判明している。

周波数範囲は783~793MHzに対応することになる。

NTT DOCOMOが割当を受けた周波数であるため、NTT DOCOMO向けに開発を進めている基地局と考えられる。

700MHz帯は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式を導入するためにFDDの10MHz幅*2の割当を受けており、周波数範囲は上りが728~738MHz、下りが783~793MHzである。

すでに700MHz帯ではLTE方式を導入および運用しているが、700MHz帯のNR方式に対応した基地局が工事設計認証を取得したため、将来的にNR方式を導入するための準備を進めていると推測できる。

なお、LTE方式ではLTE Bandが28で、NR方式ではNR BandがFR1のn28となる。

日本の移動体通信事業者(MNO)としてはKDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、SoftBankがすでにn28を導入している。

n28は帯域幅が狭いため、高速通信の実現は難しい。

ただ、FDDで低い周波数となるため、無線アクセスネットワーク(RAN)構成としてスタンドアローン(SA)構成を導入時に既存の5G向け周波数では実現が容易ではない低遅延や広範なカバレッジの実現が期待できる。

総務省

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