Telefonica Germanyが3Gを停波、ドイツの全社が3Gを終了
- 2022年01月02日
- 海外携帯電話
ドイツの移動体通信事業者(MNO)でo2として携帯通信事業を行うTelefonica Germanyは第3世代移動通信システム(3G)の提供を終了した。
これまで、Telefonica Germanyは3Gの需要の低下を受けて2021年7月1日よりドイツ全土で段階的に3Gの停波を進めてきた。
3Gの基地局は2021年夏の時点では約16,000ヶ所で稼働していたが、2021年12月30日には約300ヶ所まで減少していた。
最後まで3Gを維持した約300ヶ所では2021年12月30日に3Gの停波を完了したため、2021年12月30日をもって3Gの提供を終了したことになる。
3Gの無線方式はW-CDMA方式を採用し、周波数は2.1GHz帯を使用していたが、2.1GHz帯は第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式に順次転用する。
3Gの提供を終了後も第2世代移動通信システム(2G)の運用は継続するが、4Gに移行するよう推奨している。
4Gでは通信速度が3Gの下り最大42.2Mbpsから下り最大225Mbpsに高速化するほか、LTE方式で音声通話を行うVoLTE (Voice over LTE)では高音質な音声通話や高速な発着信を利用できる。
4Gに非対応のSIMカードは無料で4Gに対応したSIMカードと交換を受け付ける。
すでに4Gは人口カバー率が99%以上に達しており、第5世代移動通信システム(5G)の人口カバー率は30%まで拡大している。
3Gの停波は2021年12月末に完了する計画を公表していたため、3Gの停波の時期は予定通りである。
すでにドイツの移動体通信事業者としてはVodafoneが2021年6月30日、Telekom Deutschlandが2021年7月1日に3Gの停波を完了した。
そのため、Telefonica Germanyの3Gの停波に伴いドイツの移動体通信事業者は3Gを完全に終了したことになる。
なお、Telefonica GermanyはスペインのTelefonicaの子会社である。
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