ベルギーのOrange Belgiumが5Gを商用化
- 2022年02月13日
- 海外携帯電話
ベルギーの移動体通信事業者(MNO)であるOrange Belgiumは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2022年2月11日より5Gの提供を開始している。
まずはポストペイド向けの料金プランが5Gに対応しており、追加料金は不要で5Gを利用できる。
当初はアントウェルペン州(アントワープ州)の州都・アントウェルペン市(アントワープ市)などで5Gを整備しており、5Gの提供エリアは順次拡大する予定である。
ベルギーの移動体通信事業者としてはProximusが2020年4月1日、Telenet Groupが2021年12月6日に5Gを商用化したため、Orange Belgiumはベルギーの移動体通信事業者では最も遅くに5Gを商用化したことになる。
ベルギーで5Gに対応した携帯端末が普及したことを考慮して5Gを商用化したと説明している。
5Gの周波数はベルギーの政府機関で電気通信分野などの規制を司るベルギー郵便電気通信庁(Belgian Institute for Postal services and Telecommunications:BIPT)より暫定的に割当を受けた周波数と説明しているため、サブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用することが分かる。
ベルギー郵便電気通信庁は2022年第2四半期に5Gの導入を想定した周波数を正式に割当する計画であるが、周波数の割当が遅延する中で早期に5Gを導入できるよう暫定的に3.5GHz帯を割当しており、正式に割当する周波数の有効期間が開始するまで暫定的に割当した3.5GHz帯で5Gを導入できる。
Orange Belgiumが割当を受けた周波数範囲は3680~3720MHzの40MHz幅となる。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、NR BandはFR1のn78である。
5Gでは第4世代移動通信システム(4G)と比較して最大で3倍の高速通信を実現するという。
無線アクセスネットワーク(RAN)の通信設備はフィンランドのNokia Solutions and Networksから調達している。
Orange Belgiumはフランスの移動体通信事業者であるOrangeの子会社で、持分比率は76.94%となっている。
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